「また今週もか、参ったなぁ……」。そう、毎週のようにやってくる台風や雨予報に一喜一憂していた数カ月間。 思い通りにならず肩を落とした日が何度もありましたが、その分雨上がりの美しさに感動するシーンも多かった今夏でした。

7月中旬の白山は、色とりどりの花・花・花。 雨上がりの湿度上昇する樹林帯に体力を奪われ、足が攣る人続出でしたが、花の名峰らしいお花畑に癒されながら頑張りました。

ご来光の直前に霧が晴れ、山頂奥宮近くの岩の上に立つ宮司さんの凛々しい姿が印象的な朝でした。

午後から急変するとは思えない早朝の空。 7月下旬の南アルプス白峰三山では、薄暗い早朝から行動し、昼前後に目的地に到着することを第一に歩きました。 「何故この日程に限って雨なの?」と天を仰ぎましたが、今思えばその時期は、8月以降よりもまだ行動しやすい天候でした。

明日以降の天気が心配な中、北岳山頂直下で見た、夕立の後の神々しい空。

中止にした方が良いか迷った8月中旬の北アルプス蝶ヶ岳。 早朝の絶景を期待して風雨の中を歩いた翌朝は、こんなご褒美が待っていました。

長雨が続いた9月上旬は、ノロノロ台風の進路が定まらず、翻弄される毎日でした。 いつもと違う河川の濁流と降雨に不安がよぎる中、北アルプスの登山口で引き返すこともありました。 翌日も翌々日も予報は雨、雨…。 思い切って行先変更した南アルプスで、ようやく青空が。

「本来なら、明日あの景色の中を歩いているはずなんだけどな…」。 またまたこの数時間後から、台風の影響による雨が降り続きました。 南アルプス最深部を縦走出来なかったことは残念でしたが、「また来るときは絶景の中を歩きたい!」と気持ちを切り替え、翌日下山を決意しました。(9月中旬・荒川三山と赤石岳)

またもや登山日は大雨予報。 けれど幸いにも、民宿や同行メンバーの予定が一日ずらせることになり、無事雨上がりの快晴を歩くことが出来ました。青空を映す池塘と草紅葉の雄大な高層湿原には優しい風が吹き、時間を忘れてしまいそうな9月中下旬の平ヶ岳でした。

今シーズンの日帰り以外の登山では、ほとんどの時間をCougarApex-G 60+と共に過ごしてきました。 伸縮性のあるメッシュ部分が増えたので、ヒップベルトのポケット部分から、スマホや厚みのあるデジカメを取り出したり、表面のメッシュ部分からヘルメットが取り出しやすくなったので、行動中のストレスがだいぶ無くなりました。最近のテント泊や連泊の縦走登山には欠かせない相棒です。

リュックの内側に収納されているハイドレーション用パックは、山小屋など滞在場所の周辺で行動する時にも大いに役立ち、軽くてシンプル、かさ張らない点が気に入っています。

雨を避けることが例年以上に難しい夏でしたが、雨が降るからこそ感じられる、雨上がりの開放感やお日さまの偉大さをたっぷり味わえた気がします。 これからのシーズンも、愛用のリュック(クーガーエーペックス-G 60プラス)と共に歩いていきたいと思います。 (※本記事は、2022/7月中旬~9月下旬のレポートです。)