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クライミング日記 vol.2 in スイス【アンバサダー 船山潔】

Eiger2日目からお送りします。

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船山 潔(ふなやま いさぎ)
クライマー、佐久平ロッククライミングセンター所属。20歳の時に渡仏して以来、アルパインクライミングに魅せられ、山の世界に没頭する。現在は日本、海外問わず気の向くままにロッククライミング、アルパインクライミング、バックカントリースノーボードを楽しむ。
アンバサダー 船山 潔の記事はこちら

クライミング日記 vol.2 in スイス【アンバサダー 船山潔】

Eiger2日目からお送りします。


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後半はフィックスロープを使いながらの登山になります。何十メートルもの壁をグローブを着けた手と登山靴で登らなくてはいけません。山頂に近づくと雪、氷がついているのでアイゼンを着用します。


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最後にナイフリッジ。山頂までもう少し。今年は雪が溶けて側面を歩けたのでナイフリッジを歩くことは無かったです。


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登頂。僕たちは遅めの登頂で12時過ぎにピークを踏みました。思っていたよりピークが真っ平らで可愛らしい感じ。下から見ているイメージと違いましたが、周りの景色は素晴らしかったです。身体の疲労感も心地よく、達成感で満たされました。前には国際山岳ガイドの近藤謙司さんとお客さんもいらっしゃり一緒に写真撮影。


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5分程度休憩しすぐ下山を開始しました。イッテQで放送されたイモトさんのアイガー登頂を見ると山頂直下の登りがきついと思われがちですが、実際のところルートファインディングや時期や天気によって降りるラインが変わるので下山の方がはるかに難しく感じました。


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ただルートファインディングもスムーズに行き、4時ごろにはユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)に下山することができました。ユングフラウヨッホはヨーロッパで1番標高の高い駅です。周りは全部氷河の覆われていて世界中からの観光客で賑わっていました。駅で他の観光客が綺麗な格好をしてる中、汚くて臭い僕らがいても嫌な目をされず、むしろ興味津々な目で見られるのがヨーロッパらしいなと感じました。

今までこのようなスタイルの登山をしたことが無かったため、とても新鮮で良い経験になりました。また登りにきます。今度は違うルートで。


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アイガーノーマルが終わり次に狙ったのがアイガーウエストフランケ。簡単にいうと アイガーノーマルルートとは真反対の稜線を登るルートです。このルートはあまりにも悪いためガイド登山で登る方は少ないです。日帰りで アイガーを登る体力、ルートファインディング能力、登山靴でのクライミング技術、ロープワーク全てがないと登れないルートです。


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始発の7時17分発に乗り、アイガーグレッチャー(Eigergletcher)駅から8時にスタートしました。その日は1日通して天気が良く視界良好で登るにはいいコンディション。ただ連日の雨により所々凍っていて慎重なクライミングが求められました。標高をあげると時間が経つに連れて気温が上昇し雪が溶け、岩が濡れ、落石も増えてきました。


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登りのルートファインディングをほとんど間違えずに登れたので予定してたより早く登頂。下りに時間を使いたかったため10分程度の休憩ですぐに下山を開始しました。薄く雪がついた逆層の岩の上をアイゼンで降りなければならず、クライムダウンするセクションは本気で集中して降りたのを今でも覚えています。

それでも順調に下山でき17時には駅に着くことができました。荷物をおろして、登ってきた山を見ながらビールを一杯。達成感と安堵感で満たされました。