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アラスカ マーカス・ベーカー峰遠征篇 vol.4【アンバサダー 村山 孝一】

2013年5〜6月、北米大陸最高峰デナリ峰遠征に向けて日本を出国。しかし現地に到着してみると、なんと入山できないことが判明…。これも何かの運命と気持ちを切り替え、6,000m峰登山に対応できる装備もあるので、より冒険度の高いマーカス・ベーカー峰(4,016m)に挑戦することに。

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村山孝一(むらやま・こういち)
キャリア20 年の元プラネタリウム解説員。海外遠征中は登攀だけでなく、高所での星空観望や天体撮影にも取り組む。都内の社会教育複合施設の分館長に就任、教育や学術及び文化に関する各種事業を担当。
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北米大陸 チュガチ山群・マーカス・ベーカー峰(4,016m)遠征 vol.4

2013年5〜6月、北米大陸最高峰デナリ峰遠征に向けて日本を出国。しかし現地に到着してみると、なんと入山できないことが判明…。これも何かの運命と気持ちを切り替え、6,000m峰登山に対応できる装備もあるので、より冒険度の高いマーカス・ベーカー峰(4,016m)に挑戦することに。

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偵察でC1が確定したため、隊員全員でC1へ移動します。安全性を考慮して、日没後、気温の下がる夜間に行動する作戦です。 C1に移動するためBC撤収。予備の装備や食料は雪中に全てデポしました。

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午後8時出発。偵察時に立てたワンドを目印に、全隊員がザイルを組んでC1へ移動します。しかし、クレバスを踏み抜いて滑落する隊員が続出。氷河の歩行でありながら、垂直の氷壁を登攀でもしているような緊張感ががありました。

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黄昏時の明るさでヒドンクレバスの位置が鮮明に見ることができます。

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山スキーの隊員が偵察へ。午後10時、隊長がBCへ撤退の判断。BCへ戻るにしても、滑落の危険性は変わりません。

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自分が落ちるのか、ザイルを組んでいる相手が落ちて自分が確保するのか、一歩前に踏み出す度に妙な緊張感に包まれます。夕闇に浮かび上がる神々しい風景が、その恐怖を忘れさせてくれます。