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ヒマラヤ・世界第8位高峰マナスル峰(8,163m)遠征 vol.6【アンバサダー 村山 孝一】

「いつかは8,000m!」 登山を始めた高校1年生からの、自分自身への合い言葉。アフリカ大陸、南米大陸、ヨーロッパ大陸、北米大陸への遠征を経験し、いよいよアジア大陸・ヒマラヤ8,000m峰に挑戦です。

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村山孝一(むらやま・こういち)
キャリア20 年の元プラネタリウム解説員。海外遠征中は登攀だけでなく、高所での星空観望や天体撮影にも取り組む。都内の社会教育複合施設の分館長に就任、教育や学術及び文化に関する各種事業を担当。
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ヒマラヤ・世界第8位高峰マナスル峰(8,163m)遠征 vol.6

「いつかは8,000m!」 登山を始めた高校1年生からの、自分自身への合い言葉。アフリカ大陸、南米大陸、ヨーロッパ大陸、北米大陸への遠征を経験し、いよいよアジア大陸・ヒマラヤ8,000m峰に挑戦です。

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BCは、マナスル氷河と北側のナイケ・ピークの氷河を分ける尾根上にあり、眺望が最高です。

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テントから顔を出すと、目の前には180°氷河が広がり、頭上にはピナクル峰が見えます。夜明け前から夕暮れ時まで、陽と気象条件の変化で、同じ場所とは思えないほど、様々な風景を見せてくれます。夜になれば、満天の星が広がります。小学4年生から宇宙の世界に憧れ、職業としてプラネタリウム解説員へ。昼は登山、夜は天体観測と、充実したBC生活です。

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我々のBCにも四方に立派なタルチョを張りめぐらせました。BC滞在で体調を高所に慣らすと同時に、標高8,000mの世界に踏み込む気持ちと覚悟も整ってゆくように感じました。

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パルスオキシメーターで、動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定して高所順応の状態を毎日確認します。隊員全員が体調に問題ないことを確認した後、C1往復を試みます。氷河上はクレバス滑落の危険もあるため、隊員同士ザイルを組んで慎重に進みます。

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傾斜が緩やかな氷河歩行なので、標高が上がっていることをあまり感じさせませんが、振り返ると雲上の風景が広がっています。酸素濃度も平地の半分以下の世界。高所登山特有の息苦しさを感じ始めます。C1はナイケコルと呼ばれ、目の前にナイケ・ピーク(標高6,211m)が見えます。

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高所順応のためのC1タッチなので、すぐにBCへ戻りますが、再びC1に来た時はテントを設営するため、この風景の中で満天の星を眺められることを想像しただけで、嬉しくなります。登山に全く必要ない天体撮影機材の運び上げはとても大変ですが、苦とは感じません。登山が好きな天体観測屋の醍醐味です。

ヒマラヤ・世界第8位高峰マナスル峰(8,163m)遠征 vol.7