アンバサダー企画_t07_04

アラスカ マーカス・ベーカー峰遠征篇 vol.7【アンバサダー 村山 孝一】

2013年5〜6月、北米大陸最高峰デナリ峰遠征に向けて日本を出国。しかし現地に到着してみると、なんと入山できないことが判明…。これも何かの運命と気持ちを切り替え、6,000m峰登山に対応できる装備もあるので、より冒険度の高いマーカス・ベーカー峰(4,016m)に挑戦することに。

cover

amb_02_img_00_profile
村山孝一(むらやま・こういち)
キャリア20 年の元プラネタリウム解説員。海外遠征中は登攀だけでなく、高所での星空観望や天体撮影にも取り組む。都内の社会教育複合施設の分館長に就任、教育や学術及び文化に関する各種事業を担当。
アンバサダー 村山 孝一の記事はこちら

北米大陸 チュガチ山群・マーカス・ベーカー峰(4,016m)遠征 vol.7

2013年5〜6月、北米大陸最高峰デナリ峰遠征に向けて日本を出国。しかし現地に到着してみると、なんと入山できないことが判明…。これも何かの運命と気持ちを切り替え、6,000m峰登山に対応できる装備もあるので、より冒険度の高いマーカス・ベーカー峰(4,016m)に挑戦することに。

アンバサダー企画_t07_01
晴天が続いていましたが、偵察隊がC2に向かったこのタイミングで気圧が低下。晴天から曇天に変わります。ガスに包まれている中、行動していると思われる偵察隊が心配です。

アンバサダー企画_t07_02
気象情報が絶たれているため、刻々と天候が崩れ始めている様子を眺めていると不安になります。あれほど美しかった峰々や氷河が、とても不気味に見えてきます。

アンバサダー企画_t07_03
偵察隊から天候の悪化だけでなく、風も強いためC1まで戻れない連絡が入ります。危険を回避するため、今夜はビバークする判断です。C1には、気象観測機器が設置してあるため、定期的に気圧や風速の変化を、無線で隊長に報告します。通信状況の悪い無線報告の様子を、キッチンテントで聞いていると、妙に生々しい雰囲気に包まれました。

アンバサダー企画_t07_04
幸い吹雪くことなく、夜が明けました。再び天候が悪化する恐れもあるため、急いでC1に戻ります。使用しているクライミングザイルは経8㎜、50m。限られた装備で、斜度60度のコースを降下します。

アンバサダー企画_t07_05
双眼鏡で、偵察隊が無事に戻って来ていることを確認。クレバスの位置や危険と思われる場所を無線で報告します。C1の留守番隊は、急いで氷河の雪でお湯を準備して、温かい飲み物やスープを作って偵察隊を出迎えます。