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フィールドレポート ブナ林を見に丹沢へ(1)【アンバサダー 谷口京】

初秋の表丹沢へ。稜線に広がる神秘のブナ林を歩いてきました。

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谷口 京(たにぐち・けい)
写真家、十文字学園女子大学非常勤講師。日大芸術学部を卒業後、渡米。NYを拠点に世界を巡り、2004年に帰国。人物と風景を中心に、「Number」「TRANSIT」などの雑誌、企業・公共広告、テレビ朝日『世界の街道をゆく』など様々なメディアで活動中。ヒマラヤをはじめ国内外の山を旅する冒険好き。
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フィールドレポート ブナ林を見に丹沢へ(1)【アンバサダー 谷口京】

初秋の表丹沢へ。稜線に広がる神秘のブナ林を歩いてきました。


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午前7時30分、表丹沢の登山基地・大倉のバスターミナルに到着。ビジターセンターで登山届けを提出します。神奈川県警山岳救助隊の方々が山の安全を呼びかけながら、ハイカーを送りだしていました。


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今回は自然愛好家のパパ友との山旅。関東を代表するトレイル・大倉尾根登山道から塔ノ岳(1,491m)に登り、鍋割山(1,272m)へ向かう周遊ルートを歩きます。


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大倉尾根は全長7km、標高差1,200m。長い登りが続く通称“バカ尾根”。この尾根に耐える脚力があれば、北アルプスの名だたる山々もぐっと近くなるでしょう。東京からのアクセスも良いため、ここをメインフィールドにトレーニングを積む人が多いのもうなずけます。


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塔ノ岳は、丹沢では大山(1,252m)と並ぶ人気の山。トレイルはよく整備され、要所要所に緊急時の案内板がたてられています。


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登山開始から30分。炊事場ノ平に到着。筋肉が十分に温まったところで入念にストレッチ。


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風にそよぐススキの穂。大倉尾根には「茅場平」など、茅場(ススキを刈る場所)の跡が多くあります。かつて、家屋が茅葺きだった頃の名残です。当時の人々は鎌と縄を手に、尾根道を駆け上がっていたのでしょう。


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標高900mを過ぎると雨が降り出しました。ライトウェイトのレインウェアを羽織ります。


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雨の山もまたよし。さざめく雨に森が深呼吸するかのよう。


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花立山荘(1,300m)で小休止。すると脚に何やら違和感。足元を見るとヤマビルが吸いついていました。森で写真を撮る間に這い上がってきたのでしょう。

かつてヤマビルは東丹沢奥地の限られた沢にしか生息していませんでした。しかし近年急速に生息域を拡大中。林業の衰退や過疎化など人間の社会構造が変化し、シカやイノシシが増えたことが原因と言われています。ライターの火でヤマビルを落とす筆者。写真からやるせなさが伝わります(笑)。


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気を取り直して行動開始。修行のような階段登りが続きます。やがて植生が変わり、森が明るくなってきました。山頂までもう少し。


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午前11時、塔ノ岳(1,491m)に登頂。晴天なら富士山や湘南を望む絶景ですが、この日は眺望ゼロ。それでも山頂は多くの登山者で賑やかでした。


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山頂の山小屋、尊仏山荘で昼食。年季を感じる昔ながらの山小屋です。


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熱いコーヒーで身体を温めながら、雨が止むのを待ちました。


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正午。装備を整え出発。次回は鍋割山へと続くブナ林の情景をお伝えします。

今回使ったアイテム

リュックサック:SL 20 / SL 35 type2、レインウェアbeaufort 3L jkt、レインウェア beaufort 3L pants、フリース:trail fleece、シャツ:delta S/S、パンツ:comfy convertible pants、ハット:grab hat +D