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フィールドレポート 三浦・岩礁トレイル(1)【アンバサダー 谷口京】

「関東ふれあいの道」という長距離自然歩道があります。一都六県の自然・文化・歴史を巡る総延長1800km、160のルートから、今回は三浦半島の岩礁トレイルを紹介します。

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谷口 京(たにぐち・けい)
写真家、十文字学園女子大学非常勤講師。日大芸術学部を卒業後、渡米。NYを拠点に世界を巡り、2004年に帰国。人物と風景を中心に、「Number」「TRANSIT」などの雑誌、企業・公共広告、テレビ朝日『世界の街道をゆく』など様々なメディアで活動中。ヒマラヤをはじめ国内外の山を旅する冒険好き。
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フィールドレポート 三浦・岩礁トレイル(1)【アンバサダー 谷口京】

「関東ふれあいの道」という長距離自然歩道があります。一都六県の自然・文化・歴史を巡る総延長1800km、160のルートから、今回は三浦半島の岩礁トレイルを紹介します。


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高校からの親友と過ごす休日。「たまには海へ行こう」と三浦半島へ。京急・三浦海岸駅からバスに乗り、松輪バス停で下車。案内板を目印に海へ向かいます。


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10分ほどで松輪漁港へ。ここから関東ふれあいのみち・岩礁トレイルが始まります。ゴールの宮川町バス停へは約10キロ。はたしてどんな景色に出会うのか。


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漁港を過ぎると景色は一変。美しい海辺が広がりました。


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関東大震災(1923年)で隆起して陸地となった、広く平坦な岩場がつづきます。


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景勝・劔崎の碑。岬にはレトロな灯台が建ち、海の安全を守ります。


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かつて劔崎には大蛇が住み、時折暴れては通過する船を沈めました。そこで祠に祀ったところ、船が安全に通れるようになったと伝わります。海岸の祠は竜神様として地元漁師に崇められ、今も祭日は全船休漁するのだそう。


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入り組んだ入江は、太古の自然を思わせる独特な景観。いまにも海獣が現れそうな雰囲気です。イルカかクジラか、不思議な骨が打ち上げられていました。


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矢の根井戸。平安末期の武将・源為朝が伊豆大島へ流刑となった際、放った矢がここに落ち、水が湧き出たと伝わります。為朝は甥の義経同様に伝説が多く、鬼退治や琉球王朝の始祖説など様々な逸話を残しています。時代を揺るがせた猛将として、人々に語り継がれてきたのでしょう。


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地層を見上げながらの海歩き。三崎層と呼ばれる400〜1200万年前の地層です。可視化された途方も無い時の流れを見つめていると、平衡感覚が狂い、どこか別の時空に吸い込まれそうな気分に陥ります。


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劔崎から江奈湾にかけては海が迫るセクション。大潮の満潮や波浪時は通行不可となるでしょう。この日は昼の干潮時に歩く予定を組み、万が一に備えて各自ロープ、2Lペットボトル(浮力体として、少し水を入れたボトルをロープに結んで投げ入れます)を携行しました。海歩きも登山同様、準備と下調べが大切です。


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松輪江名港に到着。


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食堂で地元のブランド魚・松輪サバを頂きました。松輪サバは、大分の関サバと並ぶ高級魚。一本釣りで釣られ、通常のマサバの数倍の値が付きます。「今が旬。絶対に後悔させませんよ」という女将さんの言葉通り、友人とうなりながらの昼食となりました。


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次回は白浜毘沙門の岩礁トレイルへ。