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karrimor mountain journal vol.22 日光白根山

今回のフィールドは、栃木県と群馬県の県境にそびえる日光白根山(2578m)。こちらも前回の金峰山につづき、日本百名山! どっしりとした山容の独立峰なのですが、雪が降り積もり白くなった姿から白根山という名前がつけられたのだそう。近くには男体山もありますが、古くから山が信仰の対象となってきた日光の名峰を登ります!

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日光白根山の山頂を目指すには丸沼高原側からロープウェイが手軽ですが、今回は菅沼の駐車場からのルートをセレクト。今回フィールドテストを担当するのは商品部S。主にウェアの開発を担当するチームメンバーです。リュックサックは新しくラインナップに加わった〈tatra 25〉。ウェアは〈DTA L/S shirts〉〈beaufort 3L anorak (unisex)〉をテストします。

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登山道から歩きはじめるとさっそく急な登りが。新緑が美しいのですが日差しも強く、汗ばんできます。ルートは樹林帯の谷沿いを尾根に向かって登り、ぐんぐんと高度を稼ぎます。

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地図の等高線を見ると阿弥陀池まではずっと登り…。体が慣れてくるまではコンディションを気にしながら無理しないように。振り返ると周囲の山々が見えてきました。疲れを忘れる瞬間です。〈DTA L/S shirts〉は通気性に優れるファブリックを使用しており、吹き抜ける風がクールダウンしてくれました。

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取材は6月初旬。まだまだ登山道には雪が残っていました。とはいえアイゼンが必要なほどではなく、慎重に切り抜けました。

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登山口から歩き始めて約2時間。ふと視界が開けました。阿弥陀池に到着です。樹林帯歩きはここまで、池のほとりで一休みすることに。

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先ほどまで好天だったのですが、白根山の山頂付近にはうっすらとガスが…。とはいえ、阿弥陀池に映る山容は美しく、時間が経つのを忘れてしまいそう。

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池に沿って設けられている木道を歩いていきます。山上の池には独特の生態系が育まれているのでしょう。澄み切った水の上にはアメンボやミズスマシがたくさん。

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標高は2300mほど。まだ桜が咲いているのにはびっくり。林床にはコバイケイソウも芽を出したばかりでした。日光白根山にはシラネアオイという高山植物が分布しているのですが、このときは出会えず。きっとこの記事が公開されるころには登山者の目を楽しませてくれているはず!

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日光白根山の登山の本番はここから。ピークに向けて岩場を登っていかなければなりません。まさに体力勝負。標高が上がって気温は下がっているのですが、体温は上昇。シャツを脱いで調整します。

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足元は不安定。岩を崩して落とさないように慎重に登ります。〈tatra 25〉はデイハイク向けのリュックサックではありますが、ヒップベルトやチェストストラップ、フィット感に優れる背面パッド、ショルダーハーネスなど機能が充実しています。かわいらしいデザインですが、こんなシーンでもしっかりと活躍してくれる本格派なんです。

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さっきまでのんびりしていた阿弥陀池がずいぶん下の方に。池の分岐からピークまでのコースタイムは1時間25分!ひたすら続く登りに疲労困憊。あとひといき、がんばって!

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山頂に近づくにつれて岩がダイナミックになってきました。ときには手を使いながら慎重に登ります。

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「あ、あそこに看板がありますね。やっと山頂かな!」

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「山頂じゃなかった…白根山、あっちみたいです」

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「まだだったみたいです…こっちに道がありますね」

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「あ、これも山頂じゃないですね…あれれ…」

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「え、また登るんですか…山頂どこ〜!?」

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と、さまよいながらも無事に山頂に到着! 日光白根山(2578m)に登頂です。地図上のコースタイムは3時間45分ほどとなっており、日帰りの登山で人気なのも頷けます。

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少し下った岩場の上に登山者の姿が。ひとまずバーナーでお湯を沸かしてランチタイムです。少し風が吹いてきたので〈beaufort 3L anorak (unisex)〉をウインドシェルとして着用。行動時は体が温まっていますが、止まった瞬間から一気に冷えてきます。とくに山頂のような風を防ぐ障害物がない場所などでは、ウインドシェルや軽量のレインジャケットの着用はとても効果的です。

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下山です。せっかくなので、山頂の反対側のルートから五色沼を経由して阿弥陀池へ抜けるルートをチョイス。高度感のある尾根を駆け抜けていきます。

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目指す五色沼を目視。こちらのルートは登って来た道よりも斜度があり、下るときも足元は要注意。

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五色沼避難小屋を経由し、五色沼へ。まだまだ緑が少なく、ロープウェイ経由での登山者が訪れるのはこれからのシーズン。日光白根山を代表する景勝地ですが、ひっそりとした印象です。

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誰もいない静かな池をひとりじめ。火山の噴火で出来た池で晴れた日には名前のとおり五色に見えるそう。風もなく、まるで鏡のように周囲を映していました。〈tatra 25〉の特徴はクラシックな雨蓋デザイン。もちろん機能も充実。ボトルの携行に便利なワンドポケットやフロントと雨蓋のポケットなど、使っていて嬉しいつくりとなっています。タウンで使っている方も多いようです。

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小さな峠を越えて阿弥陀池へ。山頂方面から霧が下ってきているようでした。ここからは阿弥陀池を経由して、来た道を戻って登山口へ。

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往路では澄み渡っていた阿弥陀池ですが、すっかり霧に包まれて幻想的な雰囲気に。季節だけでなく、1日のなかでも様々な表情を見せてくれる自然。美しさを感じる一方で、ウェアやギアといった装備の大切さが身にしみるのでした。

日光白根山山行を振り返って
5~6時間ほどのコースタイムで往復できる手軽さの一方で、険しい山頂付近、阿弥陀池や五色沼といった風景も味わえるとあって、幅広い層の登山者から人気の日光白根山。今回は白根山のピークのみの登頂でしたが、周辺には座禅山、五色山、前白根山といった山々もあり、尾根をつないで周遊することも可能。軽量ギア、ウェアで装備をコンパクトに揃えればぐるっと周回縦走というのも面白そうです。これからの時期、夏のハイシーズンはもちろん、紅葉まで楽しめる名峰への登山、オススメです。

<日光白根山登山で使用したアイテム>

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〈tatra 25〉
リュック本体の重量が730gと軽量のため、装備の少ないデイハイクでは存分に活躍してくれました。ちなみにリッジなどの中型リュックサックと比較すると約1/2ほどの軽さとなっていて、身軽に行動できました。メインコンパートメントの開口部が広いため、荷物の出し入れがスムーズ。また、小物の整理に優れる雨蓋やフロント、サイドのポケットはとても便利。頻繁に水分補給を余儀なくされた自分としては、大きめのワンドポケットにボトルを携行。ストレスなく出し入れできました。

ショルダーハーネスの下側がヒップベルトの中心部分に接続されているからか、しっかりと腰回りが全体的にホールドされます。荷物が振られることなく、快適な山行を楽しめました。

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〈DTA L/S shirts〉
スタート時は気温が低く、半袖だけでは肌寒いかったため着用。森の中を登っているとすぐに暑くなってきましたが、小さい穴が空いていて通気性に優れるDot air®を採用しているため、激しい蒸れもなく快適。岩場に差し掛かったときも、ストレッチしてくれたので、腕を使ったり、体全体で登ったりとアクティブな動きを妨げることはありませんでした。

ポケットの位置がチェストとヒップベルトに干渉しない位置にあり、ちょっとした物の出し入れには便利でした。シャツの半分から下は隠しボタンになっているので、ヒップベルトのバックルなどに引っかかることによる破損の心配もありません。終始、サコッシュを首からぶら下げていましたが、襟の内側にテープを挟んでいたので首が擦れたりすることもなく快適。汗で若干湿った時もありましたが、驚異的な速乾力でこちらも非常に調子良かったです。

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〈beaufort 3L anorak (unisex)〉
雨予報は一切なかったのですが、頂上に着いた時には冷たい風が吹き付けてきたので、ジャケットをひと被り。すぐに汗冷えからも守られ、美味しいランチを頂けました。beaufort 3L anorakはわずか160gほど。専用のスタッフバッグつきで、携帯性にも優れます。何よりもこの1着を携帯していることで得られる安心感がありました。山に登るうえでマストなアイテムのレインジャケットです。