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karrimor mountain journal vol.24 立山〜剱岳(DAY1)

2018年、北アルプス山行の第二弾は立山と剱岳! 2016年に訪れた槍ヶ岳と並んで人気の山域を歩きました。扇沢からアルペンルートで室堂、そして立山三山を経由し、剱沢キャンプ場をベースに剱岳をピークハント、そして別山乗越、雷鳥沢を経て室堂へと戻るルート。通常であれば2泊3日が一般的ではありますが、天候を見て1泊2日で敢行。まずはDAY1をお届けします。

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登山口となる室堂へは直行のバスもありますが、今回は扇沢駐車場から黒部アルペンルートを使用して向かいます。関電トロリーバス、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、そして立山トンネルトロリーバスを乗り継いでアクセスします。

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まずは関電トロリーバス。今年限りでリニューアルするそうで、最後の姿を目に焼き付けます。トロリーバスは環境に配慮し、電気で稼働するタイプ。薄暗いトンネルを歩いたり、ケーブルカーを乗り継いだりと、室堂までは1時間半ほどかかりますが、こんな行程も旅のうち。

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ついに到着した室堂。山々はガスに包まれていますが、予報ではだんだんとよくなるとのこと。3日後には台風が直撃する予報…。明日の晴れ予報にかけて入山します。

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剱沢には雷鳥沢を経由するのが近道ですが、今回は立山も制覇するプラン。鞍部に見えるのは一の越山荘。まずはその左の急斜面を登り、雄山を目指します。

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今回の山行でセレクトしたのは、カリマーを代表する大型リュックサック〈couger 55-75〉〈jaguar 60+10〉。いずれも独自の背面調整機能であるサイズアジャストシステムを搭載している本格モデル。テント泊、縦走の荷物量に対応できる充実のスペックを誇ります。

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山行初日は日曜日。デイハイクの登山者も多く、立山方面は大混雑。しかも急登とあって行列ができるほど。ゆっくりとしたペースで登っていきます。

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難なく雄山を登頂! ちなみに立山とは、雄山と大汝山、富士ノ折立のことを差し、さらに立山三山とは雄山と浄土山、別山のこと。立山信仰では、立山三山のそれぞれを過去、現在、未来として表現しているのだそう。

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そんな霊峰らしい雰囲気を感じられるのがこちらの雄山神社峰本社。雄山神社は、立山頂上の峰本社、芦峅中宮の祈願殿、岩峅にある前立社壇の三社殿で成り立っています。立山が霊峰として信仰されてきた歴史を感じつつ、先を急ぎます。

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ここからはゆるやかな尾根を歩いていくルート。20分ほど進むと大汝山の山頂です。かつては御内陣山と書き、雄山神社の奥社だったと考えられています。

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一気にハイカーが少なくなり、静かな山々へ。室堂は、アルペンルートやバスなどでアクセスしやすい場所ですが、標高はすでに2420mもあるんです。そしてこの立山も雄岳の3003mを筆頭に、大汝山3015m、富士ノ折立2999mと高峰がつづきます。一気に高度が上がるため、高山病になるリスクは大。体を慣らすことも考え、ゆっくりと無理せずに歩いていくのがベター。

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富士ノ折立はリュックサックをデポしてアタック! 身軽になって、スクランブリングな岩場を登っていきます。そして富士ノ折立のピークもゲット! 奥には大汝山も見えています。

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風の流れとともにガスが抜けると、真砂岳方面の眺望が。ウインドシェルを着用し、冷たく、湿った風をブロック。こんなシーンでは、〈beaufort 3L jkt〉〈vector foodie〉など、軽量なシェルジャケットは一着持っていると安心です。

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ガレ場を下っていくと…。

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気持ちのよい尾根へ。左側の斜面からガスとともに風が吹いてきます。こんなシーンで休憩するときは、少し右側に下れば体温低下を防ぐことができます。ほんの50cmほど下がるだけでも風の影響はほとんどなくなります。

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本日4つめのピーク、真砂岳を登頂。迂回ルートもありますがせっかくならここも踏んでおきたいところ。眼下には真砂沢カールの雪渓が残っていました。

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ふたたびガレ場を下っていくと。

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最後のピーク、別山も登頂! かつて『今昔物語』で帝釈山と呼ばれた山なのだそう。少し先にもうひとつピーク(北峰)がありますが今回はパスして先を急ぎます。

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剱御前小屋へとつづく登山道を下り、分岐を剱沢方面へ。すると目指す劔沢キャンプ場が。悪天候の合間、わずか2日の登山日和だからでしょうか。テントの数はとても少なそう。

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目の前にそびえているのは剱岳。雲が山頂付近を流れていますが、どっしりとした山容は迫力たっぷり。明日登っていくルートを遠目から確認します。

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本日の最終目的地、剱沢キャンプ場に到着。室堂からもっとも近いルートは雷鳥沢から別山乗越を経由しますが、立山を巡ったこともあり15時の到着となりました。

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このキャンプ場の魅力はなんといっても目の前に剱岳を望むことができること。テントの中から、ジップを開けて眺めるなんてこともできるんです。

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そんな最高の景色を堪能しながら夕食の準備をします。剱岳は前回の爺ヶ岳〜針ノ木の縦走とは違い、このキャンプ場に野営道具をデポしてピークハントするベースキャンプ式。多少荷物が重くなっても、明日は置いていくことができるので食料や飲み物などを多めに持ってきて宴会、というのもオススメ。

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夕暮れどき、剱岳が全貌をあらわにしました。明日はピークハントし、デポした荷物を回収して室堂まで下山するハードな1日。出発はAM3時ということもあり、早々に就寝となりました。

〈山行1日目を振り返って〉
立山を巡って、剱沢までアクセスするDAY1。室堂から雄山まではデイハイカーがひしめいており、観光地といった様相でしたが、やはり進んでいくにつれ本格的な北アルプス登山らしい雰囲気に。歩いてきたルートは3000mほどの山々。ガス混じりの風でしたが、雨が降れば厳しさは一層増します。冷たい風にさらされつづけたこともあり、ウェアリングの大切さを感じる1日になりました。

また、剱岳のピークハント時はアタックザックを使用しますが、野営道具や食料類などはキャンプサイトまで携行しなければなりません。幸い、剱沢小屋や剣山荘もあるため、小屋泊という手もありますが、せっかくならテント泊でこの眺望を楽しみたところ。今回セレクトした〈jaguar 60+10〉〈couger 55-75〉といった大型リュックサックで挑戦するにはこれ以上ないルートでしょう。

〈立山〜剱岳(DAY1)で使用したアイテム〉

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〈couger 55-75〉
剱岳のアタック以外、大型ザックの定番モデル〈cougar 55-75〉を使用。随時20kg程の荷物を携行しました。ずっしりと重く、腰や肩への負担が気になっていましたが、カリマー独自の背面調整(SA=サイズアジャスト)システムや安定感のあるヒップベルトが不安を払拭。快適な山行を実現してくれました。また、ジャケットの脱ぎ着、急登の場面に差し掛かった時など、様々なシーンに合わせて、背面、ショルダーハーネスを歩行中に調整することで、随時安定感のある登山になりました。フロントやサイド、雨蓋などの豊富なポケットも非常に便利。テン場まで本体内部にアクセスすることなく全てが完結しました。無駄なタイムロスをすることなく、安全な山行に繋げることができ、大事なポイントだと実感しました。

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〈macapa pants〉
2日間通して、日常でも着用している〈macapa pants〉をセレクト。普段着としては、通気性もあるため、特に夏場でも蒸れることなく快適さを提供してくれていました。山行では、ストレッチが十分に効いていることもあり、大股で歩く場面、座り込むシームがあるシーンでもストレスフリー。汎用性の高さを実感することができました。2日目の剱岳では岩場に擦れるような場面がつづきましたが、薄手にも関わらず、擦れても特に問題なく登頂に成功。ヒップベルトとの干渉も気にならず、終始心地よい履き心地でした。

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〈jaguar 60+10〉
カリマーリュックサックのフラッグシップモデルである〈jaguar 60+10〉。今回の山行では室堂〜立山〜剱沢へのアプローチで使用しました。フィット感に関してはサイズアジャストシステム搭載モデルというだけあり、シチュエーション、ウェアリング問わず最適な背負い心地を提供してくれました。また、今回の山行はヘルメットやカラビナ、スリングなどのギア類の携行がありました。ラッシュポイントなど本体外側に設けられた各種機能を利用してリュック内に入れるギアと、外付けするギアとを自分の使い勝手良いようにパッキングできるのも本山行でとてもよかったポイントとなります。

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〈trail fleece〉
雨は降らないまでも天候の安定しなかった1日目。日が出たり時折冷たい風が吹いたりと山特有の天候の中、行動中はアウターとして、停滞時は中間着として〈trail fleece〉は常に快適な状態を提供してくれました。適度な保温性、通気性、ストレッチ性を持ち合わせて、幾通りもの着まわしを可能としてくれるので、縦走などのシチュエーションでは心強いアイテムとなります。