karrimor mountain journal vol.27 新型クーガーと登る常念岳(北アルプス南部)

テント泊装備を背負って、雄大な山々を歩きたい…ということで、
今回は北アルプス南部の常念岳へ。行程は1泊2日で一の沢〜常念岳のピストン。
梅雨の合間、わずかな好天を狙って夏山登山を先取りしてきました!
photo / hanako kitamura
text / kosuke kobayashi

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前日夜に一の沢の駐車場に到着。仮眠をとったあと、登山届けを出して出発。沢沿いのルートなので涼しく、水場も豊富にあるのは嬉しいところ。コースタイムで1時間15分ほど、ゆるやかな登りを歩いていきます。ウィメンズのリュックサックは〈cougar grace 45-60〉、メンズは〈cougar 45-60〉をセレクト。

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山は高山植物のシーズン。ゴゼンタチバナがそこかしこに花を咲かせていました。メンズ着用のパンツは〈comfy 3/4 pants〉。4 WAYのストレッチが効く撥水素材を使用。歩きやすさ、着用感のよさが魅力。暑さ対策が必要な夏山登山では大活躍のトレッキングパンツです。

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ぐんぐんと高度を上げていきます。予報ではガスでしたが夏山らしい青空に覆われ、沢を渡るときには水を浴びたりしてクールダウン。

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ウイメンズは〈macapa shorts〉。トレッキングパンツとして定評のある〈macapa pants(woman)〉のショーツバージョンです。こちらもストレッチ性をプラスしているので動きやすいのが特徴。ちなみにヒップポケットの右はジップタイプ、左はジップなし。

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登りも終盤。沢の源頭までくると雪渓が。7月18日現在で、雪渓の上にはルートができているので迷うことはありませんでした。ここから尾根まで50分ほどの登りがつづきます。

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ありがたいことに、途中にベンチが3つも用意されています。こまめに給水とエネルギー補給をしながら登っていきます。

ついに常念小屋(2,466m)に到着。正面には槍ヶ岳、そして穂高の山々が一望できました。左手には常念岳、右手には大天井へとつづく登山道がつづいています。今日はここでテントを張って、夕方に常念岳を登ることに。

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今回使用したリュックサックは、発売されたばかりの 新型〈cougar シリーズ〉。カリマー独自の背面調整機能である〈サイズアジャストシステム〉を搭載し、発売以来、アップデートを繰り返してきた縦走登山向けの大型モデルです。45〜60ℓ、55〜75ℓ、75〜95ℓの3モデルと、ウイメンズ向けにショルダーハーネスや背面をサイズ調整した45-60ℓ、55-70ℓの2モデルがラインナップしています。

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新しくなった機能のひとつが、ショルダーハーネスと背面パッドの連結部分がシームレスになったこと。これにより肩と背面上部のフィット感が向上。また大容量のフロントポケットは、サンダルやジャケット、テントシートなどさまざまなギアの携行に対応します。

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テントを張り、昼食をとってから常念岳へ。ガレ場を1時間ほど登った先にピークがあります。サブバックに防寒着とレインウェア、行動食と水を持ってアタック開始!

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振り返ってみると大天井方面が見えました。手前に横通岳(2,767m)、その奥に東天井岳(2,814m)、その奥に大天井(2,921m)。

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ガスが目まぐるしく、見えたり見えなかったり…。

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サブバッグとして使用したのは〈mars top load 27〉。こちらは雨蓋タイプでわずか360gという軽さが魅力。

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パッカブルタイプですが、ボトルポケットやチェスト&ヒップベルトが設けられているのがポイント。軽くてコンパクトなだけではなく、使いやすさにも配慮された実用的なモデルです。

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ウイメンズのジャケットは〈summit jkt stretch〉。耐水性に優れた防水透湿”weathertite stormy”を使用したレインジャケットで、名前にあるとおりストレッチ性に優れているのが特徴。

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動きを妨げることなくストレッチするのでアクティブな山行や着用感のよさを求める方にもオススメ。撥水・防水もしっかりしているので、アルプス登山の必須アイテムであるレインウェアとして活躍します。

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常念岳(2,857m)に登頂! 常念小屋でも山々はよく見えていましたが、さすがに400mも上がると景色が一変します。ガスの隙間から見え隠れする峰々はとても幻想的でした。

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オススメのハットは〈rain 3L hat〉。耐水圧20,000mm/H₂Oのファブリックにフルシーム処理を施してあり、防水性は完璧。サイドのボタンでツバを固定することも可能。クラシックなスタイルのハットです。

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少しばかり休憩して下山。長野側から溢れてくるガスが岐阜側からの風に押され、とても不思議な景色に。夕暮れ前にはテント場に戻りました。

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翌朝、午前3時に起床し昨日登った常念岳とは反対の横通岳方面へ。朝日を狙いに行きました。雲海からつづく色のグラデーション。刻々と変わる景色をただ眺めていました。

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実は2日目は雨天予報だったのですが、幸運にも梅雨前線が収まってくれたおかげで朝日を見ることができました。防寒着の上には〈beaufort 3L jkt〉を。軽量性と実用性を兼ね備えたレインジャケットです。雨が降っていなくてもウインドシェルとして活躍してくれる万能モデル。

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穂高方面も綺麗に朝焼けていました。こんな瞬間が見られるのはテント泊ならでは。標高の高い北アルプスでは、気温差も大きく天候も目まぐるしく変化します。レインウェアや防寒着に加え、暑さ対策も必須。準備を万端にして楽しんでいただければと思います。

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新しくなったクーガーを背負って登った北アルプス・常念岳。今回は常念小屋のテント場泊でしたが、蝶ヶ岳方面や大天井方面に縦走してもよし。テント装備一式を背負って登るのは重量も重くなりますが、自力で登ったからこそ見られる景色もありますし、達成感もひとしお。大型リュックだからこそ楽しめる山行、その入門編としても常念岳はオススメです。

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