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ロケ日記 島根編【アンバサダー 谷口 京】

この1年、ある山里の四季を追い、島根県の石見地方に通っています。日本の原風景を思わせる風景に、山陰の夏を追いました。

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谷口 京(たにぐち・けい)
写真家。1997年 日本大学芸術学部写真学科卒業。宮本敬文氏に師事後、NY市ブルックリンを拠点に独立。仕事の傍ら世界各地を巡り、2004年に帰国。雑誌や広告、カタログなど様々なフィールドで活動中。
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ロケ日記 島根編

この1年、ある山里の四季を追い、島根県の石見地方に通っています。日本の原風景を思わせる風景に、山陰の夏を追いました。

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島根県浜田市弥栄(やさか)町。もともとは弥栄村でしたが、2005年に浜田市と合併しました。人口約1,400人。コンビニも信号ない、山あいの静かな里。どこか懐かしさを感じる、昔話の舞台のようなところです。

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弥栄町は中国山地北部に位置し、弥畝山(964m)を最高峰に、標高500m前後の山に囲まれた寒暖差の激しい土地。山陰を代表する米どころとして知られています。

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雨上がりの朝、頭を垂れる稲穂。黄金色に輝く秋を待つばかり。霧が晴れ、カエルが一斉に鳴き出しました。

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田んぼの草刈りに汗を流す農家さん。「お盆休みだけど、じっとしていられないんじゃ」と笑っておられました。午後は帰省中のお孫さんを連れ、車で30分ほどの浜田港にアジ釣りにいくのだとか。

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ちなみに浜田港は、トロのように脂がのったアジやノドグロ(赤ムツ)が有名。ブランド魚として全国に名が知られています。その理由は豊かな自然。

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山が育んだミネラル豊富な川が海へと注ぎ、魚の餌となる栄養たっぷりのプランクトンが浜田の海を満たすのです。

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山は青く、水は清く。清流に釣糸を垂れると、美しいヤマメが姿を現しました。

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ロケ最終日は年に一度の夏祭り。静かな山里も、この日は多くの人で賑わいます。メインイベントの伝統芸能・石見神楽を観に行きました。人気演目は「大蛇(おろち)」。最前列は子供たちでいっぱいです。

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「大蛇」は、古事記に描かれた、素盞嗚尊(スサノオ)による八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の成敗話。勇壮な動きと八調子のリズムが、観る者を神話の世界へ誘います。終演後、打ち上げ花火とともに、祭りは幕を閉じました。

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1週間の撮影を終え、萩・石見空港へ。眼下には夕陽に光る日本海。去りゆく夏雲に後ろ髪を引かれつつ、帰京の途に着きました。

今回使ったアイテム

バックパック:clamshell 80mars tote、レインウェア:beaufort 3L jkt、レインウェア:beaufort 3L pants、シャツ:vector S/S shirt、ハット:grab hat +d