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どこ行くの?Vol.9 志津野倫子(AMIGO KITCHEN主宰)

自分らしく旅を愉しんでいる女性たちに、こだわりの持ち物を見せてもらおう!という連載。第9回目となる今回は、「AMIGO KITCHEN」を主宰するフードコーディネーターの志津野倫子さんが登場。国内外へ移動式映画館を提案するクリエイターチーム「CINEMA CARAVAN」を率いる写真家のご主人、志津野雷さんとともに旅することも多く、現地へ料理を届けながらその地で感じとった味を持ち帰る。「食も楽しみつつですが、子どもと一緒なので旅も子ども中心ですよ」と話す志津野さん。そんな彼女の旅道具を見せてもらった。

※この記事は、旅と暮らしをつなぐ雑誌『BiRD』で連載中の拡大版です

photo NOZOMI KATO
text BiRD
志津野倫子さん(AMIGO KITCHEN主宰)


旅のはじまりに訪れる場所

逗子を拠点に活動しているフードコーディネーターの志津野倫子さんが作り出す料理やスイーツは、枠にとらわれない自由さがあり、絵本のようなストーリーを感じさせるものばかり。旅を通して各地のさまざまな“おいしさ”に出会い、旅をしないときもどこかへとつながる海を前にして日々料理を作っているためだろうか。そんな志津野さんの食の旅は、実は子ども中心にまわっているという。

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「食を楽しみながら旅もするけど、小学生の娘がいるので基本は子どもに合わせたペースで旅をしています。目的の街に到着してまず向かうのは公園。そこで子連れのお母さんたちに話しかけるんです。子どもが遊べる安全な公園はどこか、学校の下校時間は何時か、危ない場所はどこかって。それで私自身が土地勘も掴めるし、娘も現地の子と遊ぶことができて旅を楽しめる」
「子どもの旅の荷物で欠かせないのがクマのぬいぐるみ。娘が生まれたときの贈り物だからかなりボロボロだけど、娘と一緒に世界を旅している幸運なクマですね。あと娘がいつも持っていくのが折り紙。外国の子どもたちに折ってみせて、言葉が通じなくてもいつの間にか折り紙の先生みたいになって遊んでる。クマと遊び道具セットは、karrimorのリュックに詰めて自分で荷造りしていますね(笑)」

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 志津野さんの旅行用荷物を見せてもらうと、「だし」や「味噌」といった日本食に欠かせない調味料がでてきた。これも子どもを思ってのものだとか。
「現地の食べ物が子どもの口になじまないときもあるので、いつでもお味噌汁がつくれるようにだしと味噌は必ず持っていきます。大人の私達でも連日外食をしていると胃が疲れますしね。キッチン付きのAirbnbに泊まることが多いから、旅行中でも市場で食料を買い込んでしっかり自炊しますよ!」
大人になってから習いはじめた茶道も、海外で披露する機会が多いという。
「外国でお世話になった人にお礼の気持ちを伝えたくて、旅先でお抹茶を点てておもてなしすることもあります。白玉粉を持っていってその土地で手に入れたフルーツと合わせれば、簡単にデザートも作れるからおすすめですよ」

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食の街・バスクで日本食の屋台を出店

最近訪れた場所でお気に入りの場所は? そう聞くと、満面の笑みで旅の写真を見せてくれた。
「主人が『CINEMA CARABAN』の取り組みでバスクの映画祭に参加していて、私も娘と一緒に映画祭に行ってきました。『CINEMA CARABAN』は映像を流す人、写真を撮る人、ライブをやる人、DJをする人、いろんな仲間と一緒にやっているんですが、私達『AMIGO KITCHEN』も食担当で参加しました。たこ焼き、焼き鳥、あんこ巻きだったり、屋台形式で日本食を出しました。バスクは街の入り口から出口まで飲み屋が連なるバルの街なので、映画祭の間も飲み好きな大人が集って毎晩飲み明かして大賑わい! 面白いのが、夜が大人たちだけの時間じゃないところ。飲んでいる親たちのすぐ脇で小さい子どもが外で遊んでたりする。そういう自由な外食のありかたに出会えたのもよかったですね」

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 志津野さんのバスクからの旅土産も、やっぱりおいしそうなものばかり。旅から持ち帰った食材の一部を見せてもらった
「海も山も近いので食材がとにかく豊富。ヤギのチーズ、フエカセーロ(白カビサラミ)、殻付きのナッツ、バスク地方のピンチョの定番・青唐辛子のピクルスを大量買いしました。食だけでなく、服も特徴的。エスパドリーユはこの地方発祥のもので、市場には一足1000〜3000円くらいで売っていて何足も買ってしまいました。街のおじさんがみんな黒いベレー帽被っていたり、ボーダーカットソーを着ていたり、伝統な暮らしを大事にしているバスクの人たちが素敵でしたね」

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旅のバッグについてのこだわりを聞くと、軽いスーツケースを選ぶようにしています、と答えてくれた。
「日本にもその土地のおいしいものを持って帰りたいので、自分の分と、娘の分のスーツケースを用意してたっぷり食材を持ち帰ります。だからソフトタイプで軽くて操作しやすいkarrimorのスーツケースは長く使い込んでいます。写真で見せている倍の量は買い込んでいて、『AMIGO KITCHEN』のケータリングメニューもしばらくバスク食材で充実すると思います(笑)。バスクは伝統的な食ももちろんおいしいけど、不思議な食材にも出会えるんですよ。小さい街なのに世界のランキングに並ぶようなレストランも数軒あって、料理に対してとても挑戦的。だって普通のスーパーマーケットに、塩のスプレーとか、チューブ入りフルーツとか、日本では見たこともないようなものが売ってるんですよ。旅をしているとそういう出会いが楽しいですね」


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旅の持ち物

お茶道具/海外でお世話になった人をおもてなしするために
だし/現地でも自炊をするために調味料を持参。だしを使った料理は外国人にも喜ばれやすい
味噌/発酵食品も手に入りにくいので日本から持参。毎年冬に「AMIGO KITCHEN」でつくっている手作りのお味噌
ショルダーバッグ/子どもから目が離せないので、荷物は両手を開けられるショルダータイプを選択。日本にいるときはお財布として使っているものを、旅先ではチェーンをつけてバッグとして利用
ロングカーディガン/ショルダーバッグの上からロングカーディガンを羽織って、荷物が見えない&取られないようにガード。防犯対策にもなるロングカーデは旅先に必ず持っていく洋服のひとつ
ショートブーツ/子どもと一緒に遊んだり、市場に買い出しに行ったり、一日中歩き回ることが多いので、足元は歩きやすいものを選ぶ

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今回のおすすめアイテム

clamshell 80

[ クラムシェル 80 ]
前面に大きなジップが付いていてハマグリ(=Clamshell)を思わせるデザインのソフトタイプのキャリーケース。メインジッパーから左右に展開できてパッキングも簡単。大きくジップを開閉しなくても、フロントジップから容易に中の荷物を確認することも可能。

ポイント

  • フロント部分のジップを開ければ、メイン気室に簡単にアクセスできる
  • 中にオーガナイザーがついていて、小物の整理も自在
  • ボディの上部には小さなポケットがあって、取り出し頻度の高い荷物を入れるのに便利
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今回のおすすめアイテム

step 12

[ ステップ12 ]
女性や子ども向けのデイパック。ストラップ部分にリフレクトテープが付いていたり、ネームプレートホルダーがついていて、小さいのに機能も充実。開閉させやすいジッパーオープニングなので子どもでも使いやすい。チェストストラップも付いていて、フィット感も抜群。

ポイント

  • リフレクトテープ付きで夜間も安心
  • ジッパーオープニングで簡単に開閉できる
  • リュックフロントにもジャケットなどを固定できるバンジーコード付き

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志津野倫子(しづの・りんこ)

「CINEMA AMIGO」を拠点に活動するケータリングチーム「AMIGO KITCHEN」を主宰。イベントのテーマに合わせ、装飾や空間演出などの全体プロデュースをしている。ウエディング、撮影、レシピ提供など幅広いジャンルで活躍中。
http://www.amigo-kitchen.com/