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karrimor mountain journal vol.15 読図@鎌倉 / with SL20

    テーマは『脱‼︎地図アプリ』

今回のmountain journalは、「読図の基本」をテーマにお届け。というのも今までの山行を振り返ると、地図やコンパスを使って目的地を目指したことが無く、お恥ずかしいのですが読図の知識は皆無…(汗)毎回スマートフォンの地図アプリに頼っているのでした。
幸い、バッテリーが切れて道に迷い事故に遭ったことは無いものの、危険と隣り合わせの山の世界では「読図の基本」は身に付けておかなければいけない知識、技術であることは間違いありません。
今年は更なる高みを目指すべく、昨年行った山域よりも難易度の高い場所を目指している中、今回は「読図の基本」習得を目指します。
  
ただ「読図」は奥が深く、一度や二度で完全にマスターできるほど甘くはありません。なので、先ず今回身に付ける知識として、入門編となる基本を教わります。具体的にはコンパスの基本操作と簡単な地図読みです。
ロケ場所となる山域は、本格的な山のフィールドというよりは街歩きからちょっとした山道も歩ける「金沢文庫〜鎌倉」が今回の講習にはぴったりの場所とのことで決定。
東京山岳ガイド協会 会長を務められている下越田 功さんの指導協力のもとフィールドでの読図講習を行いました。
 
 
【読図講習の内容】は以下のとおり
講習①:マップに磁北線を引く
講習②:コンパスを使う
講習③:等高線から地形図を読む
講習④:地図と実環境から情報収集
 
 
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    早速金沢文庫から講習開始です。

春の晴れ渡った気持ちの良い天気のもとスタートです。地図とコンパスを持って歩く事が普段無く、なんだか新鮮な気持ちです。普段は困ったら地図アプリで解決していましたが、今回は紙の地図とコンパスのみで解決しなければいけません。見ず知らずの場所から鎌倉まで本当に行けるのか今までにないワクワク感を感じるのでした。
 
 

講習① マップに磁北線を引く

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地形図とコンパスの方位をリンクさせる磁北線

地図上の「北(真北)」と、コンパスの示す「北(磁北)」は方向が微妙に違います。日本でいうと北海道(東端)で10°、本州で6〜8°、九州(西端)で5°のズレが生まれます。
地図とコンパスを用いる際このズレを補正するため予め地図上にコンパスが示す「磁北」の線を引いていきます。4cm間隔で線を引くと1/25,000の地図の場合1km間隔となるので使い勝手も良くなります。

 
 

講習② コンパスを使う

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目的地の方向を常に見失わないための3ステップ

①:地図上で自分が今いる「現在地」と次に向かう「目的地」とを『長辺(左辺)』で当てがうようにむすびます。この時「目的地」がコンパスの『進行線』側になるようにコンパスを置きます。
②:コンパスを地図に置いたまま『回転盤の矢印』と、地図の磁北線が平行になるよう、『回転盤』を回して合わせます。
③:おへその位置でコンパスを持って『磁針』の北と『回転盤の矢印』の北が重なるよう、身体ごと回転させて合わせます。※この時『回転盤』は決して回さない。
③で合わせた際のコンパスの『進行線』が示す方向が目的地の方向となります。
予め地図上で分岐など迷いやすそうなポイント(目的地)を割り出し、実際にそのポイント毎で目的地の計測を行い道迷いを未然に防ぎます。

 
 

講習③ 等高線から地形図を読む

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最短且つ安全なルートを見つけ出す

地図上の等高線の間隔が広ければ緩斜面。間隔が狭ければ急斜面であることを表しております。地図上からピーク(等高線が輪っかになっている部分)を見つけて角度がきつく尖った部分をチェックしていき、尾根と谷(コル)を見つけます。
自らが向かおうとしている場所がこの先どういう状況なのか地図上から判断して、歩くルートを決定します。特に初めて行く樹林帯など視界が開けていない場所では、しっかりと把握しておくことでより安全な山行になります。

 
 
 

講習④ 地図と実環境から情報収集

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分岐での進路判断方法

地図では表現しきれない細かな環境が存在します。目に見える実際の環境も確認し、要所で地図と周囲の環境をリンクさせ現在地を把握します。分岐となるポイントでは道に迷う原因になる要因の一つです。こういったポイントに差し掛かった時はしっかりと現在地と、目的地までの環境/状況を把握しルートを辿る必要があります。

 
 
 
 
 
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    次に向かうフィールドへの新たな楽しみを得た今回の講習

普段お届けしている山行記事とは違ったかたちでの今回のmountain journal。「読図」という奥が深く、難しいジャンルでしたが、入門編となる基本の講習は、街中及びトレッキングルートでの講習ということもあり、実戦形式で身体を使って覚える感覚で大変ためになりました。

地図読みの部分は正直もっと経験を積まないとしっかり読み取れるというところまでは至りませんが、コンパスを操作して目標物を設定して、そこに向かって行くことは身に付けられたと思います。

さすがに明日から地図とコンパスのみで山に挑戦!とはいきませんが、今回習得したテクニックとGPSとを組み合わせながら、徐々に「読図」スキルも磨いていきたいと思います。

地図とコンパスを使った山行は、普段より周りの環境や景色を注意深く観察しながらの山行となりますし、一つ一つ目的地に辿り着く毎の達成感も普段の山行より得られ一味違った楽しみを感じられると思います。興味のある方は是非チャレンジしてみてください!

次回をお楽しみに!
 
 
 
ロケ指導:東京山岳ガイド協会(046-857-1257)
 
 

    - GEAR Impression (ギア インプレッション) -

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    SL 20は街から山までを軽快にカバー、aero anorakは驚きの軽量ウィンドシェル

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今回の講習は「地図を読む」、「コンパスを使う」ための技術習得がメインだったので、長時間の山歩きやテクニカルでスリリングなシーンはなかったのですが、激しいアップダウンは無いまでも街中からトレッキングルートまで、ある程度の移動距離となりました。
そんな中今季から登場した〈aerial series〉で、とても軽快に行動できました。
先ず、〈SL 20〉は小型ながらも抜群のフィット感で背中に吸い付く感覚で背負っていることを忘れるほど。機能的にもコンパートメントが2気室でしかもフロント部分にバンジーコードも配されているので、アウターを外付けしたり、細かな荷物の仕分けにも対応して、この容量では十分なほどの機能が搭載されており、今回の講習ではその機能が余りあるほどでした。
次に〈aero anorak〉は軽さとコンパクトな収納性を併せ持ち、ウィンドシェルとしての機能性も十分。この日も休憩場所が見通しの良い場所で、時折風が強く吹く場面がありましたが、中に着たフリースとの組み合わせで、停滞時の体温低下も防げました。これ1枚あれば様々な着回しが可能となるので、例え小型リュックでもコンパクトに畳んで、携行可能となります。

 


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マツ

性別:♂
好きな山行スタイル:大型リュックサックでのテント泊縦走
趣味:ボルダリング(主にインドア。3〜2級で伸び悩み…)/スノーボード(シーズンに10回以上は行く。滑っていないと仕事が手につかなくなる)/ランニング(最近サボり気味)/旅行(主に国内。主に海が綺麗な所)
一言:男は黙って大型リュック!