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karrimor WONDER LABO vol.7

カリマーのプロダクトのどれもが、明確な用途や目的を持って作られています。ブランド名の語源でもある「carry more=もっと運べる」とは、未知の領域だった山へと踏み入っていくために必要な荷物を過不足なく運ぶことが、いかに重要な要素だったかを物語っています。今では、アルパインからライフスタイルまでさまざまなプロダクトがラインナップしています。そのひとつひとつを、じっくり余すことなく「解剖」していくのがこの『karrimor WONDER LABO』なのです。第7回目は、フルモデルチェンジを果たしたkarrimorリュックサック不朽の名作〈ridge30〉と〈ridge40〉をピックアップ。そのポテンシャルを紐解いていきます。

ridge

Pick Up Product

ridge 30 / ridge 40

[ ridge 30 / ridge 40 ]
1999年の発売開始以来、数多くの登山者、トレッキングユーザーに愛されつづけている〈ridge〉。カリマーを代表するリュックサックとして、流行の形や素材などに左右されることなく、トレッキングザックに求めるもの=快適性、疲労軽減をとことん追及し、開発・改良を重ねてきたモデルです。

  • 3タイプの背面長
  • レインカバー内蔵
  • ヘルメット収納に対応したリッドデザイン
  • 軽量かつ強度に優れるタスランナイロン

 

改めて、さらなる進化を遂げた〈ridge〉のポテンシャルに迫る!

今シーズンフルモデルチェンジした〈ridge〉は、あらゆる機能がバージョンアップ。さらなる背負い心地の良さを実現しました。今回のwonderLABOでは、〈ridge〉のポテンシャルを、八ヶ岳での山行とあわせて、その優れた機能1つひとつをレポートします。〈ridge〉がいかに快適性、疲労軽減を追求したモデルかということと、山の楽しみ方の視野を広げてくれるリュックであることが分かっていただけると思います。
 
 

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疲労軽減のキーは新設計のヒップベルト

カリマーのリュックサックの哲学とも言うべき、「リュックを腰で背負う」という設計方針。腰でリュックを背負うことで、リュックと身体が一体となり安定感が格段に増し疲労軽減に繋がるのです。

その効果は登り始めてすぐに実感。アップダウンが続くアプローチの樹林帯では、立体的に腰骨を支えることで、リュックと身体が一体となり、無駄な体力を消耗することなく、疲労軽減に大きな役割を果たしました。
 
 

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長時間の山行を快適にするバックパネル

体と接触する面積の大きい背面。リュックの内部には形状を保持するパネルが内蔵されています。複雑な動きが生じる肩甲骨周辺は、パッドの一部に凹みが生まれるように縫製を施した新設計のスキャピラパッドが不快な干渉を大幅に軽減。さらに人間工学に基づいた効果的なパッドレイアウトにより、通気性を確保しつつ高いフィット感も実現しています。

山頂直下のひたすら登りが続く場面でも、背面部分は肩甲骨及び腰骨周辺がしっかり密着しリュックを支えます。その他の隙間で通気を生み、安定性と快適性を高い次元で両立していました。
 
 

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進化を重ねてきた、こだわりのショルダーハーネス

首から肩を通り腰にかけて複雑なラインを描くショルダーハーネスのデザイン。首元や肩骨、腕の付け根といったデリケートな身体の部位をケアするよう、ハーネスのアングルや形状を数ミリ単位まで調整。何度もプロトタイプを作り検証を重ねてきました。

なだらかな稜線で軽快に下っていく場面があっても、ずれたりすることなく理想の位置をキープ。チェストストラップをしなくても適切な位置にハーネスが収まるほどでした。また、フィッティングが良いため、特定の部位が痛くなる事もなく、常に快適な背負い心地を実感できました。
 
 

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ボトムのクリアランスは不意の事故を防ぐ

重心点をやや高めに設定したボディ形状は背面とのフィット感が向上。荷物が重いときであってもリュックサックが後ろに引かれることを防ぎ、安定性の向上に繋がります。

実際、横岳から赤岳の岩稜帯ではお尻を擦るようなシーンも。ボトム部分がスリムになったことでバランスを取りやすい姿勢を維持できました。更にリュックの安定性が向上したことで、よりスムーズに下山できました。
 
 

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理想の重心ポジションをもたらすコンプレッション

理想の重心ポジションとは、できるだけ背中に近い位置に重心がある状態。リュックサックのコンプレッションは、荷物のバタつきを抑え重心を背中に寄せるための大切な機能。

山行2日目、荷物が少なくなったことで要所に設けられた各部のコンプレッションを効かせることで荷物量に合わせた理想の重心ポジションを実現できました。とくに、地蔵尾根を下る際は、バランスを崩してもリュック内の荷物をコンプレッションしておけば、大きく振られることもなく、安心して行動できました。
 
 

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専用のレインカバーとボトムのストレージ

あると嬉しいレインカバー。〈ridge〉は、専用のレインカバーが付属しています。サイズやシェイプはもちろん、汎用品にはない利便性は専用モデルならでは。

実際今回の山行でも、2日目の朝から雨に降られました。ボトム部に設けられたストレージに専用のレインカバーが入っているので、取り出しも装着も素早く対応することができました。
 
 

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タスマニアの海外遠征でも快適性を実証

上の写真は、2016 S/Sシーズンの撮影にて、写真家の谷口京さんがタスマニアのクレイドルマウンテンに行った際の1枚。クレイドルマウンテンのほかにも、長期間にわたって〈ridge〉を背負って様々な自然を駆け巡りました。

使用しているメインファブリックのタスランナイロンは、軽量かつスレに強く、リュックのタフネスさに貢献。さらに、〈ridge〉は海外遠征でも常に快適な背負い心地を実証しました。
 
 

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【総括】より快適に、より遠くへ。〈ridge〉は新たなフィールドへの挑戦も可能に

今回のwonderLABOは夏の八ヶ岳縦走で〈ridge〉を実用し「快適性」「疲労軽減」を実証いたしました。

「快適性」が向上した事により体力的な余裕が生まれ移動距離も行動時間も長く取れるようになりました。結果、今回の山行ルートを快適に繋ぐことができましたし、次回は更にその先のピークを狙いたい!と、楽しさから来る欲求も得ることができました。今回実証した機能は、縦走に限らず様々なフィールドで応用できるアドバンテージ。是非、みなさまの目指すフィールドで体感してみていただければと思います。