TRANSITの旅にkarrimorを。モロッコ編

TRANSITの旅にkarrimorを。モロッコ編

世界中を旅するTRANSITが、karrimorのアイテムとともに旅した裏話を公開。今回はバックパック〈cougar55-75〉とともに、砂漠の国で生きる自由の民・ベルベル人に会うために、モロッコへと飛んだ。山、砂砂漠、オアシス、大都会と、家から家を訪ねていく。バックパックと寝袋を背に、転々とノマドのように彷徨った。

TRANSITの旅にkarrimorを。モロッコ編

電車に揺られてフェズへ

国際空港のある大都市カサブランカから、電車に乗ること3時間。北東部のフェズにたどり着く。駅のホームにはオレンジの木が植えられていて、長閑なムード。昔から交易の拠点として栄え、今でも世界遺産に認定された迷路のような旧市街が残る街だ。この街のリヤドに一泊することに。

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遊牧民に会いに山登り

モロッコ北東部のアヤシ山に、昔ながらのテント生活を送るベルベル人の一家がいると聞いてフェズから車で3時間、徒歩で2時間かけて山を登る。年に数度しか雨が降らないという地表には、ローズマリーやタイムがまばらに生えていて、その天然のハーブをヤギやヒツジに食べさせるために遊牧民たちは山に暮らしている。4歳のアラシッドがテントに招き入れてくれる。

TRANSITの旅にkarrimorを。モロッコ編

理に適ったテント生活

家の中は、地面の上に直接テントが張られていて土間のようになっている。紙を広げればキッチンに、ラグを広げれば居間に、毛布に包まれば寝室にと、変幻自在。テント前の丘に一家のヤギが放牧されていて、テントの布を開くだけですぐにヤギたちの様子が分かって管理も楽々。雪が降ったときには、このテントのなかに家族4人、ヤギ250頭(!)が身体を寄せ合って眠るという。

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村人のほとんどがミュージシャン!?

遊牧民の一家に別れを告げて、サハラ砂漠へ向かうために車で南下。途中、ハミリヤ村に一泊することになった。ここに暮らすベルベル系のグナワの民は、奴隷のルーツをもっていて祖先の記憶を音楽で受け継いでいる。夜の音楽会に招かれて、村の広場に集まる。横並びで歌ったり踊ったりするのは、鎖で手足が繋がれていたことを表現しているためだとか。

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砂漠の真ん中で野宿

いよいよ砂砂漠へ。サハラ砂漠の一部、「ユダヤ人の砂丘」と名付けられた砂漠で出会ったのは、砂漠ツアーを営む5人のベルベル人の男たち。家族は車で1時間ほどの街に暮らしていて、仕事のために男たちだけで砂漠のテントで生活している。彼らをガイドに、砂漠の真ん中で一泊することに。ラクダの上にバックパック、食料、毛布を載せて砂漠を歩く。

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ラクダ使いは砂漠の魔術師!?

砂漠は何にもないだけに、夜になると、真っ暗、静か、そして冷える。ベルベル人のアリが太陽が落ちきる前に枝を集めてきて、ラクダの糞を使って火を熾す。乾燥した糞は藻屑のようになってて、着火しやすいのだ。水のかわりに砂でコップを洗ったり、焚き火の残り火でお茶を入れてくれたり、魔術師のように手際よく用事を済ませていく。

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砂漠の男たちの手料理

旅行客に手料理を振る舞うのも、彼ら砂漠ツアーの大事な仕事。ということで、砂漠の男たちがつくってくれたランチがこちら。きゅうり、玉ねぎ、トマトをざく切りしたモロッカンサラダに、炭火でじっくり焼いたラムのシシカバブ。シンプルだけど、どれも美味しい。食後には採れたてのラクダのミルクを飲ませてくれた。臭みもないあっさりとした味でごくごく飲める。

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オアシスの町でサッカーを

砂漠の男たちのテントを後にして向かったのは、オアシスの町アイト・アイスフォール。砂に埋もれたカスバ(城塞)がランドマーク。歩いて20分ほどで一周できるくらいの小さな町で、オアシスの普通の暮らしが見える。夕暮れどきの町を散歩していると、学校帰りの男の子たちがサッカーをしているところに遭遇。一緒にサッカーをすることに。手づくり感たっぷりな木の枝のゴールポストがいい味出してる。

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ヤシの木と麦畑で緑あふれる町

アイト・アイスフォールには、町のいたるところにデーツ用のヤシの木畑と麦畑がある。地表はカラカラだけど、ヤシも麦も青々と生い茂っていて、植物の逞しさを知る。道ですれ違った女の子が麦の房を分けてくれて、生の麦の食べ方を教えてくれる。初めて食べた生の麦は、優しい甘みがして美味しい。

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久々のホテル泊で、のびのび就寝

オアシスの町でその日の宿を探していたとき、祖父の代から続くゲストハウスKasbah Ait Isfoulを受け継いだというカマルに出会う。招き入れられた部屋は、地元の職人がつくったラグ、食器などで整えられていて、シンプルで居心地の良い空間。迷うことなく、ここに泊まることに。民家の居間や砂漠で寝袋に入って眠るのも楽しいけど、ホテルのベッドもやっぱり快適!

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トゥクトゥクでメディナを疾走する

大都会マラケシュに住むベルベル人の女性に会って、最後の取材が終了。通りがかったトゥクトゥクを呼び止めて、カメラ機材、寝袋、バックパックを積んで、走り出す。目的地は迷路のような道の先にあるメディナのホテル。曲がりくねった狭い道もなんのその。パキスタン人のトゥクトゥク乗りのお兄さんは、人波をかき分け、攻めに攻めて路地を走る。土産物屋のおじさんや観光客もそんな無茶な運転に苦笑しつつ、道を開けてくれたり障害物をどかしてくれる(優しい!)。どうにか無事にホテルに到着。

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マラケシュの夜、チキンとコーラで乾杯!

メディナでひと際目立つチキン屋さんを発見。カウンター5席には、おじさん、若いカップル、親子が黙々とチキンにかぶりつき、手前の屋台では肉をテイクアウトする地元民がひっきりなしに訪れる。炙り焼きの手羽先、壺の煮込みチキン、コーラ、近くで買ったパンを持ち込んで晩ご飯に。歩き疲れた身体に、鳥の肉汁と炭酸が沁みる。モロッコ最後の夜が更けていく。

TRANSITの旅にkarrimorを。モロッコ編

karrimor とモロッコを旅して

TRANSIT 編集部

“水の惑星”と呼ばれる地球ですが、実は全陸地の約4割は乾燥地だとされています。なかでも植物が生息するのも難しい大地は“砂漠”とされ、サハラ、ナミブ、ゴビ、アタカマ砂漠をはじめ、世界にはあらゆる砂漠が散らばっています。 “何もない”ことの象徴のようにいわれる砂漠ですが、宗教、商業、都市、アート、テクノロジーといった人の営みが生まれてきた場所でもあります。砂漠だからこそ出会える風景、生き物もあります。TRANSIT44号ではそんな“砂の惑星”の一面を見つめました。

リュックサック cougar 55-75 | クーガー 75-75 | Karrimor Japan

今回のおすすめアイテム

cougar 55-75

[ クーガー 55-75 ](7月中旬発売予定)

山でのテント泊や長期の縦走向けに開発された大容量モデル。山行に不可欠な機能を十分に盛り込みながらも、高いレベルでのフィット感、快適さを兼ね備えているので、長旅にだって心強い。バックの重心が高くなるように設計されているので、荷物をたくさん詰めていても、安定性と機動力も抜群になっている。快適性を維持するバックシステムやハーネス類も付いているので、長時間背負っていても疲れにくい。

ペットボトルを入れておけるようなサイドのワンドポケットや、ちょっとした荷物を取り出しやすいウエストのサイドポケットもあるので、旅の荷物の仕分けにも困らない。

    ポイント

  • 雨具、アウトドア用品の収納に便利なフロントポケット
  • 安定性を高める背面のアルミチューブ&バー
  • 飲み物や小物を簡単に取り出せるワンド&サイドポケット

TRANSIT44号 砂漠の惑星を旅しよう

掲載号

TRANSIT44号 砂漠の惑星を旅しよう

2019年6月17日発売
価格:1800円(+税)