カリマーアンバサダーのヒデトレさんとともに、普段の身体を整えていく動画コンテンツ「be with nature by hide tore」。全5回にわたり、身体の基礎的なメンテナンスについてレクチャーしていただきます。
第1回:呼吸
第2回:背骨
第3回:足裏
第4回:骨盤
第5回:肩甲骨
【カリマー公式 YouTube チャンネル】
【カリマー公式 Instagram IGTV】にて公開
今日から始められる「こんなことでいいんだ」というシンプルなメソッドは、運動を楽しく安全に行える身体づくりはもちろんのこと、毎日の生活の不調解消や仕事のパフォーマンス向上にも効果があります。
動きやすいウェアに着替えて、できれば太陽や風などの自然を感じられる場所で。朝でも、昼でも、夜でも。ほんの数分だけで構いません、ご自身の身体と対話する時間をとってみてください。
みなさんこんにちは、ヒデトレこと片柳秀信です。
前回は呼吸がテーマでした。呼吸はとても大事で、呼吸の質が変わるだけで、これからレクチャーする動きもとてもやりやすくなります。
呼吸で使う場所に触れてあげたり、深く吸って吐こうと意識するだけで、身体の巡りが良くなって疲れが溜まりにくくなります。脳の働きも良くなりますし、いいことがいっぱいありますね。
呼吸を意識的に深くしていくと、どんどんキャパシティも広がって、もっといっぱい吸いたくなってきます。

今回は背骨をやっていきたいと思います。
背骨は、脳から全身に神経を行き渡らせるための連絡通路になっています。自律神経系や中枢神経系などいろいろな神経があるのですが、それらが乱れると身体に不調が出てしまいますね。神経が正しく働くよう、背骨を固めないようにしてあげるのですが、背骨動かし方はとっても簡単なんですよ。
前、後ろ、横、そして回旋動作。これだけです。
いま立っている状態で、背骨を前、後ろ、横と動かしてあげるだけでも全然構いません。ちょっと触ってあげたり、こうやって右、左と一つ一つ自分の背骨を意識しながら動かしてあげるだけで、だいぶ身体も巡りやすくなってきます。
もっと身体を曲げたりねじったりと動かしやすくするために、マットの上でやっていきたいと思います。無理はしなくていいので、できる方はやってみてください。


肩幅で膝をついて、前方で手をバンザイにします。はじめは背中を丸くした状態でも構いません。左右に体重をかけて、ゆらゆら揺れてあげてください。できる方はどんどん手を遠くに持っていき、胸が床につくくらい遠くに持っていきます。このときも左右に揺れていきます。
(膝を立てたまま)ベタッとついちゃいます。朝の寝起きにやってあげると、だいぶ目覚めが良くなりますね。この状態でも左右にゆらゆらと揺れてみてください。

それではこのまま回旋していきます。脇の下に片方の手を入れて、遠くに持っていきます。そして目線を天井に向けてください。これだけでも全然構いません。
反対の手を足してあげると、余計にねじれるようになりますね。こちらの足は浮いてしまって構いません。できる方は首から雑巾をしぼるようにして、上から一つずつ背骨(を構成する骨)を回していきます。
この状態で呼吸してあげると(第1回参照)、背骨がだいぶ回ったり、緩みやすくなったりします。逆も、同じように手を遠くに持っていき、くるくる、ぐっと。こちらの足は浮いても構いません。この足でバランスを取ってください。ちょっと動かすだけでもすっきりしますね。

さらに横に伸びたり、かかとを覗き込むようにして後ろに伸びたり。手が後ろにつかなくても構いません。腰で反るのではなくて、天井を向いて胸(肋骨)を開いてあげる。
みなさん、背骨を動かすときは腰を動かしがちなんですけど、腰よりも意識してほしいのが胸の後ろ、胸椎ですね。首(頚椎)から胸椎を動かしてあげることによって、胸や腰回りも動かしやすくなります。

背骨を動かすことによって、内臓の働きがよくなるのはもちろんですが、自律神経が整ったり、身体の巡りが良くなったりします。動かしていると、どんどん巡りが良くなって動かしやすくなっていきます。動く自分が分かってくると、どこが詰まっているのかも分かってくるようになると思います。
まずはちょっと伸びて、木が揺れるように自分も揺れてあげるとか、雑巾を絞るようにぎゅっとねじってあげるとか。腰で回すのでなく、首から胸へと回してください。
1回でも2回でもいいので、生活の中に取り入れてみてください。やればやるほど動くようになってきます。日々の生活の中に取り入れて身体の巡りを良くしていきましょう。
【第2回 背骨 ポイントのおさらい】
1. 基本の動作は前後・左右・回旋。揺れることから始まり、徐々に範囲を広げていく。
2. 四つん這いでの旋回は雑巾を絞るように、首から繋がる背骨の骨一つ一つを動かしていくイメージ。このときも呼吸を忘れない。
3. 背骨を後ろに動かすときは、腰を曲げるのではなく首(頚椎)から胸椎を開いていくイメージ。
次回は2足歩行するための足。
足裏のメンテナンスをみなさんと一緒にやっていきたいと思います。ではまた。