ローカルエリアでファミリーボルダリング in 白州【アンバサダー 京屋仁】

朝晩の気温も大分低くなり、ようやくクライミングのシーズンの訪れを感じます。早速、連休を使って家族で近くのローカルエリアにボルダリングに出掛けてきました。

念願だった家族ボルダリングということで、テンションMAXで山梨県の白州エリアへ。比較的ローカルであまり有名ではないですが、その分人も少なくて家族で楽しむには最適な場所です。谷を挟んで神宮川エリアと尾白川エリアとがあり、尾白川エリアにはキャンプサイトもあるので、夏はそちらもおすすめですよ。

今回は奥さんがやりたいルートがあるとのことで、神宮川エリアに行くことに。こちらのエリアは岩の数は少ないものの、大きな岩に8級から3段までルートが1か所に集まっているのでどのレベルの人と一緒に行っても楽しめる場所です。

岩の周りは平らなスペースが多いので、シートを敷いてゆったりすることもできます。我が家は娘がまだ小さいので、この日のために購入したワンタッチ式テントを建てて、我々が登っている間いい子ににしていてもらいました。

さて肝心の登りはというと、易しいルートでアップを済ませ、今回のお目当てで、神宮川エリアの看板ルートでもある「秋天 1級」に早速トライ。私は以前に登ったことがあり、当時はかなり苦戦を強いられたので、今回はサラッと登りたいと思っていましたが案の定ルートの核心部分で落とされました。やはり難しい。

このルートは核心の登り方がとても複雑で、まずその動きを見つけるまでに時間がかかるうえに、仮に見つけられたとしても、その動きをするためのコツやある程度の筋力も必要です。1級にしては必要な要素が多くて、難しく感じます。ですが、そういうルートこそ何度もうち込んで登れたときの達成感は大きい。それが看板ルートの所以かもしれません。

私も3回目のトライでようやく思い出して登ることができました。いいルートは何度登ってもいいルートです。その後、奥さんが「秋天」をやっているのをサポートしつつ、空いている時間に横のスラブ(傾斜の緩い壁)で4級から初段くらいまでのルートを順々に登っていくことに。

この壁の初段のルートはとても体のバランスやシビアな足上げが要求されるルートでした。難しいスラブ(傾斜の緩い壁)のルートは手でしっかりと保持できるホールドがほとんどなく、基本的には足を信じて乗り込んでいかなければなりません。そういったシーンで今回履いていた〈mapiri FT pants〉は大変活躍しました。少しでも膝に引っ掛かりを感じると落ちてしまうようなシビアなクライミングでも、全くストレスなく動くことができました。非常におすすめです。

少しマニアックな話になりますが、クライミングシューズは人によって固めと柔らかめに好みが分かれると思います。私は断然柔らかい派。柔らかいと足裏の感覚がダイレクトに伝わってきて、ホールドに乗ったときに、これは乗れているのか乗れていないのか、滑りそうなのか滑らなさそうなのかがすぐわかります。シューズよりも自分の足でクライミングをしているような感覚がとても好きです。

スラブのルートも一通り終わり、本日最難のルートに手を付けることに。ルート名はなく、詳細が載っている本には「2段?」という表記だけがありました。この「?」とはどっちの意味なのでしょうか。2段にしては易しい? 難しい? どっちにしてもやってみないとわかりません。

念入りにブラシでホールドを掃除してから登り始めます。早速一手目でフォール。やはり2段はそう簡単には登らせてくれないみたいです。何度かトライするも、なかなかできず。問題の一手目は取り先は比較的持ちやすそうですが、スタート地点からとても距離があるため、勢いをつけて取りに行くと体が振られて耐え切れません。

その振られに体が耐えられずにフォールしていたのですが、ふと今までのスタートよりも一段低いところに結構持ちやすそうなホールドを発見。距離はさっきより遠くなってしまいますが、持ちやすい分距離も出ますし、一手目に対して真下からスタートするので、体の振られも少ないはず。やってみると大正解。ようやく一発で一手目が止まりました。

そのまま登れるかと思いきや、上部も一癖ありホールドを探っている間に疲れてフォール。下から落ち着いて観察すると、しっかりとホールドがありました。やはり初めてのルートを登るときはしっかりオブザーベーション(登る前にルートを観察してホールドの配置や手順を頭の中でイメージすること)をしなければいけないですね。

再度チャレンジしたら、今度は上で迷うことなく登ることができました。やはり登る前の準備って大切ですね。闇雲にトライするのもいいですが登れるまで時間がかかってしまいますし、気づいたときには疲れてしまっているなんてことも。ちゃんとルートを観察したり、ホールドを掃除して使えるホールドを探したりすることの大切さを改めて知りました。

実は今回の登った2段のルートの横に「白州ダンス 3段」というルートがあるそうです。もっと寒くなって本格的なシーズンになったらトライしに来ようと思います。

京屋 仁

京屋 仁(きょうや・じん)クライマー。長野を中心に活動。フリー、アルパイン、バックカントリー、トレイルランニングとオールラウンドに精通。 主な成果は小川山NINJA5.14a第11登、北岳バットレスDガリー奥壁オンサイトフリーソロ、八ヶ岳大同心大滝オンサイトフリーソロ。

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