Karrimor × Coyote

「旅に暮らし、暮らしを旅する」をコンセプトに、その先の旅を続けてきた雑誌Coyote。
日々の暮らしから過酷な冒険まで、あらゆるシーンに寄り添ってきたkarrimor。
日常からの冒険譚をつなぐ。

karrimorのアイテムとともに、旅へと誘う物語を紹介します。
photography:ただ text:櫻井卓

旅の空

いまアメリカのヨセミテに来ている。 旅の目的は今も昔も変わらず、写真だ。最近では、よくアメリカの国立公園を訪れる。そのきっかけは、アンセル・アダムスという写真家が撮影したモノクロの風景写真。

父から受け継いだ愛機のミノルタには、もちろんモノクロフィルムが装填してある。 父も若い頃から旅が好きだった。それこそ冒険的な旅行を何度もするような人間だった。受け継いだのは、どうやらカメラだけではないらしい。

若い頃は、大きなバックパックだけを背負って、アジアを旅した。当時は石を投げれば当たるくらいに、そこら中にゴロゴロしていたバックパッカーの1人だった。その旅にもこのミノルタを持って行った。その当時は森山大道に憧れ、路上のスナップを主に撮影した。もちろんモノクロで。

昔と今では旅の仕方も大分変わった。車社会のアメリカだということもあって、今では現地でレンタカーを借りる。そこにスーツケースを放り込み、行動中は小さなバックパックを背負う。自然に分け入ることもあるが、ほとんどが日帰りだ。 最近ではカリマーの「エクスカリバー 25」を背負うことが多い。ライノクロスというタフな素材が気に入っているし、雨蓋にはカメラを仕舞うのに丁度良いポケットも付いている。

若い頃は、大きなバックパックだけを背負って、アジアを旅した。当時は石を投げれば当たるくらいに、そこら中にゴロゴロしていたバックパッカーの1人だった。その旅にもこのミノルタを持って行った。その当時は森山大道に憧れ、路上のスナップを主に撮影した。もちろんモノクロで。

昔と今では旅の仕方も大分変わった。車社会のアメリカだということもあって、今では現地でレンタカーを借りる。そこにスーツケースを放り込み、行動中は小さなバックパックを背負う。自然に分け入ることもあるが、ほとんどが日帰りだ。 最近ではカリマーの「エクスカリバー 25」を背負うことが多い。ライノクロスというタフな素材が気に入っているし、雨蓋にはカメラを仕舞うのに丁度良いポケットも付いている。

バックパッカー時代に使っていたバックパックは、いまは息子が背負っている。人生初めての大きな旅に出ようとしていた彼に、最新のものを餞別がわりに買ってやるよと言ったのだが、息子はこれが良いという。どうやら使い込んだこの感じが「逆にクール」なんだそうだ。

イギリスに、いま息子が傾倒しているトレッドクライミングの聖地があるらしい。テント生活をしながら岩に登る毎日だ、とこの前のメールには書いてあった。添付された写真には、バックパックを背負った息子と、可愛らしい赤毛の女性。英語の成績なんて酷いものだったはずだけど、どうやら楽しくやっているようだ。

もしかしたら、いま使っているこのバックパックも、もう何年かして味が出てくれば、息子がクールだと言って、持って行ってしまうのかもしれない。ビンテージのミノルタも虎視眈々と狙っているのが明らかだ。 でも正直、この2つは迷っている。大事に修理しながら使っていけば、恐らくかなりの年月保つはずだ。死ぬまで使い続けるお気に入りの道具があっても良いなと、最近思う。 昨日、Facebookを見ると、最新の装備に身を固めた父が、ペンギンと一緒に写っていた。なんとどうやらいま、父は南極に居るらしい。 家族三代、来年は皆、どこの旅の空を眺めていることやら。

経年変化とともに思い出を詰め込んで

urban duty excalibur 25

¥16,200 (税込)

カリマー独自の新素材で丈夫でハリのある「ライノクロス」を採用。バックパネルにはセキュリティポケット。アクセスしやすい雨蓋ポケット。キーフック付き。旅にも向くバックパックだ。

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