karrimor 2022AW
Retro Design Collection

いつも変わらず根底にあり続けるのは、登山ギアとしてのアイデンティティ。
1946年に英国で発祥し、数多くのアウトドア製品を世に送り出してきたカリマーは、
時代に合わせて変化しながらも、ブランドの根底にあるスタイルを守り続けています。
今回は、そのアーカイブからインスピレーションを受け開発した2アイテム、
22AW Lifestyleレーベルの〈G-TX 3L mountain parka〉と〈boa fleece zip up〉にフォーカス。
長年カリマーで開発アドバイザーを務めるスタッフと、本プロダクトの開発担当者との対談から新製品の魅力について解説します。

G-TX 3L mountain parka

▲2000年頃に販売していた〈PINNACLE JACKET(ピナクルジャケット)〉

▲Pinnacle Jacket から着想を得た22AWシーズンの
G-TX 3L mountain parka(G-TX 3L マウンテン パーカー)〉。

ー質実剛健、大胆なデザイン

開発担当者以下:担当者
開発アドバイザー以下:開ア

  • 担当者
  • マウンテンジャケットを開発するにあたって着想を得たのは、2000年代初頭にカリマーで展開されていたGORE-TEXジャケット〈Pinnacle Jacket〉です。当時のデザインから見てどうですか?

  • 当時は第二次登山ブーム真只中。1990年から2000年代の登山アウターは、カリマーに限らず、こういったデザインが主流でした。UK製の〈Pinnacle Jacket〉は、大胆な見た目でありながら質実剛健。リュックサックを背負って行動したり、ハーネスでずりあがらないよう後ろ裾が長いダウンテールカット、キドニーウォーマー機能(寒さに弱い腎臓を温めるために後ろ裾が長い)も備えていたり

  • 開ア
  • 担当者
  • そうですよね。ダブルフラップや収納式フード、高さのある襟、前傾姿勢でも可動域を確保する背面パターン、グローブ着用時でも開けやすい設計など、そのこだわりは現行モデルにも踏襲しています

  • ただ当時を振り返ると、日本とカリマーの本国である英国とでは体型も山行スタイルも大きく異なり、着心地には課題がありました。〈G-TX 3L mountain parka〉は、まさに日本人体型に合わせたパターン設計。着丈や袖丈は短く、リュックサックを背負っても腕の可動域が妨げられない袖付けですね

  • 開ア
  • 担当者
  • 今回はライフスタイル向けなのでややルーズフィットですが、レイヤリングした際にインナーとしてもアウターとしてもバランスが取れるよう、袖丈や着丈のシルエットバランスには妥協なくこだわりました。 その上で〈Pinnacle Jacket〉の特徴であるカラーリングやウエストのドローコード、大きなフラップといった大胆なパーツやローテク感を現代のライフスタイルに溶け込むようデザインしました

冷気の侵入を防ぐフードフラップデザイン

風の侵入を防ぐ襟高設計。襟裏面に起毛素材を配置した防寒仕様

雨風を防ぐダブルフラップ。
浸水を防ぎながらベンチレーションとしても活躍

幅広のフラップにタブを設けているため、
グローブをしたままでも扱いやすい仕様

雨・風にも対応する収納可能なフードをデザイン

boa fleece zip up

▲1999年頃に販売していた
〈Alpiniste Fleece(アルピニステフリース)〉

▲Alpiniste Fleeceから着想を得た22AWシーズンの
boa fleece zip up(ボア フリース ジップアップ)〉。

ーレイヤリングを想定した仕立て

  • 担当者
  • 今シーズン開発したフリースジャケットは、1999年頃のアーカイブ〈Alpiniste Fleece〉からインスピレーションを受けたアイテム。かつてカリマーが使用していたK.パープルのカラーリングもポイントです。

  • 当時のフリースジャケットは、インナー+フリース+ジャケットのレイヤリングで着心地、動きやすさを考えて開発されていました。ミッドレイヤーとして着用することも考慮された〈Alpiniste Fleece〉は、レインジャケットと重ねて着用した際にフードを取り外せるよう設計されています。

  • 開ア
  • 担当者
  • 取り外し可能なフードや袖周りのパターンといったレイヤリングを想定したアーカイブデザインも〈boa fleece zip up〉に踏襲しました。 袖周りに関しては、脇下にガセットを入れてゆとりを持たせるなど、現代に合わせた仕立てです。

  • 〈Alpiniste Fleece〉のフロントは、目の細かい起毛生地を当てアウターとしても機能するよう2枚仕立てになっており、保温と通気性を意識した仕様です。またリュックサックを背負うことを想定した背面には熱気を逃すため、起毛のフリース生地1枚にするといった機能も。

  • 開ア
  • 担当者
  • 現行モデルでは、保温と通気性に優れた素材POLARTEC社のPOLARTEC®THERMAL PRO®を採用しました。ペットボトルを原料とするリサイクルポリエステル繊維で環境にも配慮したもの。これまでカリマーが培ってきた機能と最新生地の融合によって、より快適な一着に仕上がりました。

レイヤリングを想定しPERTEX素材を採用した
デタッチャブルフード

抗菌加工を施したチェストポケットと両サイドポケット

着脱しやすいよう、シンプルで軽量化されたバインダー仕様の袖口

ペットボトルを原料とするPOLARTEC社のリサイクルボアを採用

Retro logo T-shirt

▲1976年に開催された〈Karrimor International Mountain Marathon (KIMM)〉ロゴ

▲〈KIMM〉のロゴをフロントにあしらったデザイン
classic logo L/S T(クラッシック ロゴ L/S T)〉。

▲1999年から2007年まで採用されたkarrimorロゴ

▲反転させたカリマーロゴは、鏡越しで正しいロゴとして
認識可能となる遊び心のあるデザイン
pocket mirror logo L/S T(ポケット ミラー ロゴ L/S T)〉。

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