karrimorトラベルギア特集 vol.3

karrimorトラベルギア特集 vol.3

今回は、アウトドアライター〈山畑理絵〉さんと、川崎市のカスタムハーレーの専門ショップ HIDE MORTERCYCLE代表の〈富樫秀哉〉さんに、
大型連休の旅の楽しみ方、オススメのトラベルギアを伺ってきました。
旅をライフワークとしている、いわば旅のプロにご自身の旅の楽しみ方から独自のこだわり、
常に手放せない旅の必需品、また旅で使ってみたいカリマーギアをご紹介いただきます。
連泊ならではの現地でのこだわりの過ごし方が盛りだくさん。これからの時期に旅行を計画されている方必見です!


アウトドアライター

山畑 理絵さん

「旅は会いたい人がいるところに向かうことが多いです」という山畑さんの旅のスタイルは「出会い重視」。フェリーで行けるところはフェリー移動が
最優先。知らない人と出会い、目的地までゆっくりとお話をすることも。また、「仕事の関係で直前まで予定を決められないこともあるので、行くと決めたら弾丸でも出発します」と、最近では時間の使い方を変えてみたそう。「行きたいところに行けないと嘆くより、ある時間で楽しめることを探しています」。そんな山畑さんには今回冬〜初夏のオススメの旅先2箇所を教えていただきました。


日本では味わえない広大な自然に、何度でも訪れたくなる

山畑さんのお気に入りの旅先はカナダ・オンタリオ州。オンタリオはカナダの首都オタワやトロントのある州で州面積は日本の約3倍と、とても広大。
7カ所の国立公園と330カ所の州立公園が点在していて自然の宝庫。日本では遭遇できないスケールの大きな自然と、カワイイ・おいしいの詰まった街が
近接しているエリアでは、やりたいことが盛りだくさん。

かの有名なナイアガラの滝は、1〜3月頃に訪れると凍った滝を見ることが出来るとのこと。「滝の部分は勢いがあるので凍っていませんが、川の部分は
カチコチ。氷河のようになっていて圧巻でした」。ちなみにライセンスを取れば釣りも出来るそうで、マスやサーモンが釣れるのだそう。
こんなに雄大なナイアガラですが、1年で3cmずつ水圧で浸食し滝が後退しているという事実もあり、今目の前にある風景は当たり前のようで、当たり前ではないんだなと感じさせます。「すべての自然は奇跡あってこその存在なのだな、と思った瞬間です」。

冬のオタワは極寒で、街中も昼間でも-20℃と日本でいう旭川と同じくらいの気候なので、外を歩いているだけで外気に触れている顔や耳は痛くなります。そんな時にふらりと入ったのは銀行だったビルを利用したレストラン。天井の高い開放的な空間には、地元の人で賑わっているバースペースもあり、新鮮なホタテを使った料理が体を温めてくれました。

名産品が生まれる、その場所へ

カナダにはその豊かな自然を活かした名産品がいくつもあります。そのひとつがメープルシロップ。 今回は、オタワの近くにある、昔ながらの製法でオーガニックにこだわっている自家製栽培の農家さん〈FULTONS〉を訪ねてみることに。森の中にひっそりとある小屋でつくっているのですが、冬季は収穫時期ではないため、メープルの木から実際にシロップを採取する方法やしくみを教えていただいたそう。

「メープルシロップは採取した時は無色透明。煮詰めることで飴色になるんです」。加えて、そもそも樹齢40年を経たないとシロップは採れないのだとか。カナダの子どもたちが大好物という〈メープルタフィー〉なるお菓子づくりも体験。トレーに冷たい雪を敷き詰め、その上に240℃に煮詰めたメープルシロップを垂らして棒でくっつけていくと急速に固まって飴になるのだそう。「雪が降った日には、真似してみようと思いました」。アウトドアでも楽しめるヒントがありました。

メープルはカラダを酸性にしにくいそうで、アンチエイジング効果も期待でき、家庭ではパンケーキのほか、ビネガーと合わせてドレッシングにしたり、ソーセージにつけたりして食べるのだそう。日本では見かけない缶入りのシロップも発見。「デザインもかわいいのでお土産にぴったりです」。

もうひとつ注目したのが、クラフトビール。最近カナダではクラフトビールをつくる人たちが増えているそうで、2012年に出来たばかりのナイアガラにある〈OAST HOUSE BREWERS〉は、常に8〜10種類ほどのビールをテイスティング出来る注目スポット。みんなでアイディアを出し合い、新しいビールをつくるのに励んでいるそう。冬はクルミ、春はイチゴ、ミカン、ごまなど発想がユニークで、「新しいビールをつくるのは料理のような感覚、と言っていたのが印象的でした。」白い雪に赤い壁が映える蒸留所とは思えない外見も見所です。

山畑さんセレクトのトラベルギア-カナダ編-

防寒とコーディネートを両立

目的地の気候によっては、機能性重視で着るものの幅が狭くなりますが〈rona W’s long skirt〉は保温性に優れ、丈も長いのでスカートなのに防寒にぴったり。ポケットもファスナー付きで使いやすくコーディネートの幅を広げられます。〈journey W’s parka〉と合わせて着るとより防寒対策に。

旅にマストなサブバッグ的存在

旅先ではチケットやメモ、ガイドブックなどすぐに手元に取り出したいものがたくさん。そんな時は〈trekcarry sacoche〉を肩からかけておくだけでストレスなく出し入れ可能。ホテルのラウンジでちょっと一息、なんて近場に出かける時もサコッシュがあればサクッと動け、荷物用バッグとは別にマストアイテム。

細やかな明日への気配り

「興味のあるところへは自分の足でどんどん向かっていく山畑さんの旅先には欠かせない癒しグッズのひとつが着圧ソックス。「これで足のむくみをすっきりさせ、翌日に備えます。」日々の細やかなメンテナンスが翌日の活力を生み出します。

旅する女性にやさしい機能

「日本では当たり前のように、エレベーターが分かりやすいところに設置されていて、大きい荷物もスムーズに運べますが、海外ではそうはいかないことが多いんです。」そんな時に役立ったのが〈airport pro 70〉の収納式ショルダーハーネス。「背負えるので、階段しかない道でも重い荷物を楽に運べました。」

貴重品は定位置で安心&安全

urbanduty dirk 23〉には背面にセキュリティバックパネルポケットを配置。パスポートやお財布などの貴重品は海外では防犯対策が心配になるところですが、背負っている時はポケットは体に密着しているので安心して旅を楽しめます。どこにしまったか分からなくならないところも使いやすさのひとつです。

環境の変化にも素早く馴染む

旅先では毎日の環境の変化で目に見えないストレスを溜めがちですが、アイマスクを使用して睡眠をとることでしっかりと疲れをとります。「アイマスクも大事ですが、アロマオイルなどで寝る前の気持ちを落ち着かせることもあります」。

引くことと背負うことだけではなく、デイパックも切り離すことが出来るキャリーケース〈airport pro 70〉に、ポケットが多く収納を小分け出来る〈trekcarry sacoche〉があれば、移動中の手が塞がった状態でのストレスを感じなくてすみます。「空港は乗り継ぎで時間が無かったりするので、貴重品はすぐに取り出してチェックインはスマートに済ませたいですね」。

山畑さんがお気に入りなオンタリオ州の情報は〈こちら〉から。
Photo/Hao Moda


日々、その場で起きることに気を向けたい

「会いたい人がいるところに行きます」と語る山畑さんの大型連休のオススメの旅先は沖縄。普段から自然の中に身を置くことが多い山畑さんは、中でも野鳥を眺めることが好きなのだとか。 「野生のヤンバルクイナに会ってみたいんです」。以前訪れた時は残念ながら運命の出会いは訪れず、ぜひリベンジしたいとのこと。国の天然記念物にもなっているヤンバルクイナは春〜初夏の時期が一番会える確率も高いそうです。

「旅の予定は出発前に半分決めて、もう半分は現地で決めるスタイル」。偶然見つけた、こ洒落たBarにも立ち寄ります。「海外などでドレスコードがある場合に便利なのが、スカートにもなるベアトップワンピース。必ず1枚は持参します」。アウトドアライターという職業柄、旅道具も山歩きと共用できるものを選ぶことが多く、「オーガニックコットンのワンピースは下山した後のリラックスタイムにも着ています」。

その土地の地酒やお土産は必ず持ち帰り、最近ハマっているのは地産アロマオイルを購入すること。「国産でオリジナルの香りを作っているところが最近多いんですよ。それを集めるのも旅の楽しみです」。アロマオイルは山歩きでも活躍します。3泊以上のテント泊は雨風が強いと安眠できない時があるのだそう。「快眠したい時はラベンダーのオイルを選んだり、好きなローズウッドの香りを使います」。

移動手段にもこだわりがあり、フェリーで行けるところにはなるべくフェリーを使うのだとか。「フェリーって移動時間はかかりますが、飛行機と違って低予算で済むので、旅人や時間に余裕にある人が多く乗っているイメージなんです」。知らない人との交流にじっくりと贅沢に時間を使います。旅の出来事は忘れないうちにメモしておきたいので、パソコンは旅でも必須アイテム。〈urbanduty dirk 23〉には内側にスリーブもついているので、常にパソコンを持ち歩く山畑さんには使い勝手が良いとのこと。

山畑さんセレクトのトラベルギア-沖縄編-

思いついたら即座に書き留める

「いつでもメモはとれるようにしています」職業柄メモとペンは必須アイテム。メモは防水紙を使用した水に滲まない仕様。これなら雨天時の取材でも安心です。愛用のペンにはさりげなく赤い鳥。常に持ち歩くものは気に入ったもので固めます。

控えには優秀な機能Tシャツを

特に夏場は、予備の着替えとして持ち歩きたいTシャツ。どうせならデザインもお気に入りを着たいもの。〈ridgeline W’s T〉はデザインもシンプルながら、肌離れも良い生地で汗をかいても快適です。さらに洗濯後に型崩れしないことも連泊の際には嬉しい機能。自分で洗濯してもしわになりにくく扱いやすいのがポイント。

タフな時計の安心感

「山歩きも旅も同じ時計を使っていますが、海外の時に便利なのは現地と日本の2つの時間を確認できる機能です」。タフで機能的な時計がひとつあるだけで、自身のお守りの様な存在になり、旅での安心感がグレードアップします。

気温差も不安にならない軽量レインジャケット

初夏といえど沖縄の朝晩は冷えるので羽織るものが1枚あると安心。〈beaufort 3L jkt〉は軽量でポケッタブル仕様なので、旅先の移動時に負担にならず携帯できるレインジャケットです。

リュックサックwithトートでたくさん運べる

「ポケッタブルトートは常に持ち歩きます」。旅先ではその土地のものを必ずお土産として購入するので、荷物が増えることも想定済み。リュックサックをすでに背負っていることが多いので、肩掛けタイプのトートがちょうど良いとのこと。

しなやか素材でUV対策

「普段からキャップはよくかぶるのですが、
ハットと違い頭周りがスッキリしていて、煩わしさがないところが好みです」。
compact P/E ventilation cap〉は軽量かつベンチレーション構造で蒸れがなく日焼を防ぎます。デオテープも付いているので汗のにおいを抑え、消臭効果を発揮します。

カナダ、沖縄の旅の両方に使用した〈urbanduty dirk 23〉。極寒の冬の地でも、汗ばむ初夏の陽気でも日常使いで使いこなせるタフさを兼ね備えています。「行ける時には、弾丸でもなんでも行きたいところへ行くことにしました」と話してくれた山畑さん。いつか行こうではなく、今。これからも旅の
回数を重ねていきたいそうです。


HIDE MORTERCYCLE代表

富樫 秀哉さん

「ただ、走るのみだね」。と話す富樫さんの旅のスタイルは「もっぱらバイク旅」。多摩川の川沿いに一軒のカスタムハーレー専門ショップがある。ここは富樫さんにカスタムバイクを作ってもらいたい人が集まるお店で、その内容はお任せというオーダーがほとんど。オーダーが入ってからカスタムするスタイルで、毎日ひたすらお客様の期待に応えているのだそう。「ここ数年は北海道に集中しています。真っ直ぐな道が多くて、仲間たちと走っていてとても気持ちがいい。」と北海道での魅力にどっぷりハマっているのだそう。「旅はおおよその計画は立てるけれど、天候にも左右されるので全て決めてはいかないかな」。自然と、仲間と一体となるバイク旅の魅力の多くを気さくな笑顔で語っていた。



仲間とともに毎年恒例の楽しみを持つ

「富樫さんが6月、7月の時期に毎年恒例にしているのが、気の合うバイク仲間たちとの北海道でのツーリング。大洗からフェリーに乗って苫小牧から北海道へ上陸。そこから知床まで向かい、行きと帰りは違うルートで帰ってきます。「基本はキャンプ場でテント泊。近場に温泉のあるところを目指して一日の行動距離を決めます」。ツーリングマップルというバイク乗りが見るマップには、バイク乗り向けの美味しい定食屋さん情報や道の詳細が載っているのだそう。

北海道という大自然ならではなのが、途中で出会うシカ、キツネ、クマ。道中たくさん見かけるのだとか。「北海道独特の感覚なんだけど、永遠に続く山道、対向車線に誰もいない時間が長いとだんだん不思議な感覚に襲われるんだよ」。その独特な感覚に会いたくて北海道の旅をやめられないのだそう。「居酒屋さんで地元の漁師さんとの交流もあったりするよ」見ず知らずの地元の人との交流が生まれるのもバイク旅ならではの楽しみ方だそうだ。



つくりたいものをつくる、秘密基地

日常も旅もバイク一色の富樫さんに職場のお話も伺ってみると、「高校2年生の時に初めて乗ったスクーターがね、少し走っただけで事故しちゃってさ、修理が必要になったの」と、ここからバイクカスタム人生は始まったのだとか。「修理代金の方が高くついちゃって、必要に迫られてだよね」。もともと手先は器用だったので、やってみたらその世界にどんどんのめり込んでいったのだそう。

「基本は40年前のハーレーとかをベースにこれがいいっていうのをお客様に決めてもらうよ」。物にもよるが、1台作るのに3ヶ月くらいはかかるのだそう。工具やバイクが所狭しと並んでいる作業場には、ひっそりと釣竿もかけられていて、バイクを作る工具の中に間違い探しのように紛れ込んでいた。仕事場というよりも秘密基地のような空間だった。

富樫さんセレクトのトラベルギア

どんな天候にも頼れる一枚

風の抵抗や突然の雨など天候の影響を受けながら走るので、〈phantom jkt〉のような防水透湿性の高いレインジャケットはマストアイテム。初夏でも朝晩の気温差が激しい北海道ではキャンプ時も重宝します。

バイク乗りの定番アイテム

バイク乗りならみんな愛用しているというDannerのシューズはツーリング時必須アイテム。「防水だし、硬くないので履きやすい。デザインも気に入っています。」

“楽しむ”時間の準備に勤しむ

「紙で味が全然違うんだよ。」といって見せてくれたのは、オーガニックペーパーを使っている巻きタバコ。手間暇をかけて大自然の中で吸うタバコの時間が好きなのだそう。「キャンプの時にお酒を飲みながらゆっくりと吸うのが最高です。」

フード付きで保温性に安心感

行動時はロングスリーブのTシャツにトレーナーやパーカーを羽織るスタイル。〈PG parka〉は伸縮性もありながら保温性もあり、フード付きなのでヘルメットを取った後の防寒用の帽子の役割としても機能を発揮します。

カメラがないと楽しさ半減

「学生の時から写真を撮るのは好きだったけど、今は仕事で撮ることが多いかな。」バイク+写真=旅というように必ずバイク旅にはカメラを持参。仲間たちとのツーリング風景を逐一カメラにおさめると、旅の終わりにはアルバムが何冊も作れるようなボリュームに。

長旅だからこそ備えは万全に

突然の修理に備えて携帯する応急処置用の道具たち。ツーリングでは必ず持っていき、もしもに備えます。集団で移動するので自分以外のトラブルも想定。いかに仲間と旅を楽しめるかの準備を整えます。

常に風や日光などの自然と共に走る状態のツーリングには、〈phantom jkt〉のレインジャケットを羽織り、一日の疲れを癒すテント場では保温性の高い行動時はロングスリーブのTシャツにトレーナーやパーカーを羽織るスタイル。〈PG parka〉で快適にリラックスタイムを楽しむ。次のツーリングの旅先は、行ったことがない九州に行ってみたいとのこと。「いつかはスマートフォンを置いてツーリングマップだけを頼りに旅をしてみたいね。」今後のお店の展開はどのように?という問いに対しても「そんなに無いかな…カスタム業を続けていければ。」と常にバイクと自然体で寄り添う姿に、富樫さんの周りにバイク好きが集まる理由を見つけました。

karrimorトラベルギア特集 vol.3

karrimorトラベルギア特集 vol.3

今回は、アウトドアライター〈山畑理絵〉さんと、川崎市のカスタムハーレーの専門ショップ HIDE MORTERCYCLE代表の〈富樫秀哉〉さんに、大型連休の旅の楽しみ方、オススメのトラベルギアを伺ってきました。

旅をライフワークとしている、いわば旅のプロにご自身の旅の楽しみ方から独自のこだわり、常に手放せない旅の必需品、また旅で使ってみたいカリマーギアをご紹介いただきます。

連泊ならではの現地でのこだわりの過ごし方が盛りだくさん。これからの時期に旅行を計画されている方必見です!

アウトドアライター

山畑 理絵さん

「旅は会いたい人がいるところに向かうことが多いです」という山畑さんの旅のスタイルは「出会い重視」。フェリーで行けるところはフェリー移動が最優先。知らない人と出会い、目的地までゆっくりとお話をすることも。また、「仕事の関係で直前まで予定を決められないこともあるので、行くと決めたら弾丸でも出発します」と、最近では時間の使い方を変えてみたそう。「行きたいところに行けないと嘆くより、ある時間で楽しめることを探しています」。そんな山畑さんには今回冬〜初夏のオススメの旅先2箇所を教えていただきました。

日本では味わえない広大な自然に、何度でも訪れたくなる

山畑さんのお気に入りの旅先はカナダ・オンタリオ州。オンタリオはカナダの首都オタワやトロントのある州で州面積は日本の約3倍と、とても広大。
7カ所の国立公園と330カ所の州立公園が点在していて自然の宝庫。日本では遭遇できないスケールの大きな自然と、カワイイ・おいしいの詰まった街が近接しているエリアでは、やりたいことが盛りだくさん。

かの有名なナイアガラの滝は、1〜3月頃に訪れると凍った滝を見ることが出来るとのこと。「滝の部分は勢いがあるので凍っていませんが、川の部分はカチコチ。氷河のようになっていて圧巻でした」。ちなみにライセンスを取れば釣りも出来るそうで、マスやサーモンが釣れるのだそう。
こんなに雄大なナイアガラですが、1年で3cmずつ水圧で浸食し滝が後退しているという事実もあり、今目の前にある風景は当たり前のようで、当たり前ではないんだなと感じさせます。「すべての自然は奇跡あってこその存在なのだな、と思った瞬間です」。

冬のオタワは極寒で、街中も昼間でも-20℃と日本でいう旭川と同じくらいの気候なので、外を歩いているだけで外気に触れている顔や耳は痛くなります。そんな時にふらりと入ったのは銀行だったビルを利用したレストラン。天井の高い開放的な空間には、地元の人で賑わっているバースペースもあり、新鮮なホタテを使った料理が体を温めてくれました。

名産品が生まれる、その場所へ

カナダにはその豊かな自然を活かした名産品がいくつもあります。そのひとつがメープルシロップ。 今回は、オタワの近くにある、昔ながらの製法でオーガニックにこだわっている自家製栽培の農家さん〈FULTONS〉を訪ねてみることに。森の中にひっそりとある小屋でつくっているのですが、冬季は収穫時期ではないため、メープルの木から実際にシロップを採取する方法やしくみを教えていただいたそう。

「メープルシロップは採取した時は無色透明。煮詰めることで飴色になるんです」。加えて、そもそも樹齢40年を経たないとシロップは採れないのだとか。カナダの子どもたちが大好物という〈メープルタフィー〉なるお菓子づくりも体験。トレーに冷たい雪を敷き詰め、その上に240℃に煮詰めたメープルシロップを垂らして棒でくっつけていくと急速に固まって飴になるのだそう。「雪が降った日には、真似してみようと思いました」。アウトドアでも楽しめるヒントがありました。

メープルはカラダを酸性にしにくいそうで、アンチエイジング効果も期待でき、家庭ではパンケーキのほか、ビネガーと合わせてドレッシングにしたり、ソーセージにつけたりして食べるのだそう。日本では見かけない缶入りのシロップも発見。「デザインもかわいいのでお土産にぴったりです」。

もうひとつ注目したのが、クラフトビール。最近カナダではクラフトビールをつくる人たちが増えているそうで、2012年に出来たばかりのナイアガラにある〈OAST HOUSE BREWERS〉は、常に8〜10種類ほどのビールをテイスティング出来る注目スポット。みんなでアイディアを出し合い、新しいビールをつくるのに励んでいるそう。冬はクルミ、春はイチゴ、ミカン、ごまなど発想がユニークで、「新しいビールをつくるのは料理のような感覚、と言っていたのが印象的でした。」白い雪に赤い壁が映える蒸留所とは思えない外見も見所です。

山畑さんセレクトのトラベルギア-カナダ編-

防寒とコーディネートを両立

目的地の気候によっては、機能性重視で着るものの幅が狭くなりますが〈rona W’s long skirt〉は保温性に優れ、丈も長いのでスカートなのに防寒にぴったり。〈journey W’s parka〉と合わせて着るとより防寒対策に。

旅にマストなサブバッグ的存在

旅先ではチケットやメモ、ガイドブックなどすぐに手元に取り出したいものがたくさん。そんな時は〈trekcarry sacoche〉を肩からかけておくだけでストレスなく出し入れ可能。

細やかな明日への気配り

「興味のあるところへは自分の足でどんどん向かっていく山畑さんの旅先には欠かせない癒しグッズのひとつが着圧ソックス。「これで足のむくみをすっきりさせ、翌日に備えます。」

旅する女性にやさしい機能

「日本では当たり前のように、エレベーターが分かりやすいところに設置されていて、大きい荷物もスムーズに運べますが、海外ではそうはいかないことが多いんです。」そんな時に役立ったのが〈airport pro 70〉の収納式ショルダーハーネス。「背負えるので、階段しかない道でも重い荷物を楽に運べました。」

貴重品は定位置で安心&安全

urbanduty dirk 23〉には背面にセキュリティバックパネルポケットを配置。パスポートやお財布などの貴重品は海外では防犯対策が心配になるところですが、背負っている時はポケットは体に密着しているので安心して旅を楽しめます。

環境の変化にも素早く馴染む

旅先では毎日の環境の変化で目に見えないストレスを溜めがちですが、アイマスクを使用して睡眠をとることでしっかりと疲れをとります。「アイマスクも大事ですが、アロマオイルなどで寝る前の気持ちを落ち着かせることもあります」。

引くことと背負うことだけではなく、デイパックも切り離すことが出来るキャリーケース〈airport pro 70〉に、ポケットが多く収納を小分け出来る〈trekcarry sacoche〉があれば、移動中の手が塞がった状態でのストレスを感じなくてすみます。「空港は乗り継ぎで時間が無かったりするので、貴重品はすぐに取り出してチェックインはスマートに済ませたいですね」。

山畑さんがお気に入りなオンタリオ州の情報は〈こちら〉から。
Photo/Hao Moda


日々、その場で起きることに気を向けたい

「会いたい人がいるところに行きます」と語る山畑さんの大型連休のオススメの旅先は沖縄。普段から自然の中に身を置くことが多い山畑さんは、中でも野鳥を眺めることが好きなのだとか。 「野生のヤンバルクイナに会ってみたいんです」。以前訪れた時は残念ながら運命の出会いは訪れず、ぜひリベンジしたいとのこと。国の天然記念物にもなっているヤンバルクイナは春〜初夏の時期が一番会える確率も高いそうです。

「旅の予定は出発前に半分決めて、もう半分は現地で決めるスタイル」。偶然見つけた、こ洒落たBarにも立ち寄ります。「海外などでドレスコードがある場合に便利なのが、スカートにもなるベアトップワンピース。必ず1枚は持参します」。アウトドアライターという職業柄、旅道具も山歩きと共用できるものを選ぶことが多く、「オーガニックコットンのワンピースは下山した後のリラックスタイムにも着ています」。

その土地の地酒やお土産は必ず持ち帰り、最近ハマっているのは地産アロマオイルを購入すること。「国産でオリジナルの香りを作っているところが最近多いんですよ。それを集めるのも旅の楽しみです」。アロマオイルは山歩きでも活躍します。3泊以上のテント泊は雨風が強いと安眠できない時があるのだそう。「快眠したい時はラベンダーのオイルを選んだり、好きなローズウッドの香りを使います」。

移動手段にもこだわりがあり、フェリーで行けるところにはなるべくフェリーを使うのだとか。「フェリーって移動時間はかかりますが、飛行機と違って低予算で済むので、旅人や時間に余裕にある人が多く乗っているイメージなんです」。知らない人との交流にじっくりと贅沢に時間を使います。旅の出来事は忘れないうちにメモしておきたいので、パソコンは旅でも必須アイテム。〈urbanduty dirk 23〉には内側にスリーブもついているので、常にパソコンを持ち歩く山畑さんには使い勝手が良いとのこと。

山畑さんセレクトのトラベルギア-沖縄編-

思いついたら即座に書き留める

「いつでもメモはとれるようにしています」職業柄メモとペンは必須アイテム。メモは防水紙を使用した水に滲まない仕様。これなら雨天時の取材でも安心です。

控えには優秀な機能Tシャツを

特に夏場は、予備の着替えとして持ち歩きたいTシャツ。どうせならデザインもお気に入りを着たいもの。〈ridgeline W’s T〉はデザインもシンプルながら、肌離れも良い生地で汗をかいても快適です。

タフな時計の安心感

「山歩きも旅も同じ時計を使っていますが、海外の時に便利なのは現地と日本の2つの時間を確認できる機能です」。タフで機能的な時計がひとつあるだけで、自身のお守りの様な存在になり、旅での安心感がグレードアップします。

気温差も不安にならない軽量レインジャケット

初夏といえど沖縄の朝晩は冷えるので羽織るものが1枚あると安心。〈beaufort 3L jkt〉は軽量でポケッタブル仕様なので、旅先の移動時に負担にならず携帯できるレインジャケットです。

リュックサックwithトートでたくさん運べる

「ポケッタブルトートは常に持ち歩きます」。旅先ではその土地のものを必ずお土産として購入するので、荷物が増えることも想定済み。リュックサックをすでに背負っていることが多いので、肩掛けタイプのトートがちょうど良いとのこと。

しなやか素材でUV対策

「普段からキャップはよくかぶるのですが、
ハットと違い頭周りがスッキリしていて、煩わしさがないところが好みです」。
compact P/E ventilation cap〉は軽量かつベンチレーション構造で蒸れがなく日焼を防ぎます。デオテープも付いているので汗のにおいを抑え、消臭効果を発揮します。

カナダ、沖縄の旅の両方に使用した〈urbanduty dirk 23〉。極寒の冬の地でも、汗ばむ初夏の陽気でも日常使いで使いこなせるタフさを兼ね備えています。「行ける時には、弾丸でもなんでも行きたいところへ行くことにしました」と話してくれた山畑さん。いつか行こうではなく、今。これからも旅の
回数を重ねていきたいそうです。


HIDE MORTERCYCLE代表

富樫 秀哉さん

「ただ、走るのみだね」。と話す富樫さんの旅のスタイルは「もっぱらバイク旅」。多摩川の川沿いに一軒のカスタムハーレー専門ショップがある。ここは富樫さんにカスタムバイクを作ってもらいたい人が集まるお店で、その内容はお任せというオーダーがほとんど。オーダーが入ってからカスタムするスタイルで、毎日ひたすらお客様の期待に応えているのだそう。「ここ数年は北海道に集中しています。真っ直ぐな道が多くて、仲間たちと走っていてとても気持ちがいい。」と北海道での魅力にどっぷりハマっているのだそう。「旅はおおよその計画は立てるけれど、天候にも左右されるので全て決めてはいかないかな」。自然と、仲間と一体となるバイク旅の魅力の多くを気さくな笑顔で語っていた。

仲間とともに毎年恒例の楽しみを持つ

「富樫さんが6月、7月の時期に毎年恒例にしているのが、気の合うバイク仲間たちとの北海道でのツーリング。大洗からフェリーに乗って苫小牧から北海道へ上陸。そこから知床まで向かい、行きと帰りは違うルートで帰ってきます。「基本はキャンプ場でテント泊。近場に温泉のあるところを目指して一日の行動距離を決めます」。ツーリングマップルというバイク乗りが見るマップには、バイク乗り向けの美味しい定食屋さん情報や道の詳細が載っているのだそう。

北海道という大自然ならではなのが、途中で出会うシカ、キツネ、クマ。道中たくさん見かけるのだとか。「北海道独特の感覚なんだけど、永遠に続く山道、対向車線に誰もいない時間が長いとだんだん不思議な感覚に襲われるんだよ」。その独特な感覚に会いたくて北海道の旅をやめられないのだそう。「居酒屋さんで地元の漁師さんとの交流もあったりするよ」見ず知らずの地元の人との交流が生まれるのもバイク旅ならではの楽しみ方だそうだ。

つくりたいものをつくる、秘密基地

日常も旅もバイク一色の富樫さんに職場のお話も伺ってみると、「高校2年生の時に初めて乗ったスクーターがね、少し走っただけで事故しちゃってさ、修理が必要になったの」と、ここからバイクカスタム人生は始まったのだとか。「修理代金の方が高くついちゃって、必要に迫られてだよね」。もともと手先は器用だったので、やってみたらその世界にどんどんのめり込んでいったのだそう。

「基本は40年前のハーレーとかをベースにこれがいいっていうのをお客様に決めてもらうよ」。物にもよるが、1台作るのに3ヶ月くらいはかかるのだそう。工具やバイクが所狭しと並んでいる作業場には、ひっそりと釣竿もかけられていて、バイクを作る工具の中に間違い探しのように紛れ込んでいた。仕事場というよりも秘密基地のような空間だった。

富樫さんセレクトのトラベルギア

どんな天候にも頼れる一枚

風の抵抗や突然の雨など天候の影響を受けながら走るので、〈phantom jkt〉のような防水透湿性の高いレインジャケットはマストアイテム。初夏でも朝晩の気温差が激しい北海道ではキャンプ時も重宝します。

バイク乗りの定番アイテム

バイク乗りならみんな愛用しているというDannerのシューズはツーリング時必須アイテム。「防水だし、硬くないので履きやすい。デザインも気に入っています。」

“楽しむ”時間の準備に勤しむ

「紙で味が全然違うんだよ。」といって見せてくれたのは、オーガニックペーパーを使っている巻きタバコ。手間暇をかけて大自然の中で吸うタバコの時間が好きなのだそう。

フード付きで保温性に安心感

行動時はロングスリーブのTシャツにトレーナーやパーカーを羽織るスタイル。〈PG parka〉は伸縮性もありながら保温性もあり、フード付きなのでヘルメットを取った後の防寒用の帽子の役割としても機能を発揮します。

カメラがないと楽しさ半減

「学生の時から写真を撮るのは好きだったけど、今は仕事で撮ることが多いかな。」バイク+写真=旅というように必ずバイク旅にはカメラを持参。

長旅だからこそ備えは万全に

突然の修理に備えて携帯する応急処置用の道具たち。ツーリングでは必ず持っていき、もしもに備えます。集団で移動するので自分以外のトラブルも想定。

常に風や日光などの自然と共に走る状態のツーリングには、〈phantom jkt〉のレインジャケットを羽織り、一日の疲れを癒すテント場では保温性の高い行動時はロングスリーブのTシャツにトレーナーやパーカーを羽織るスタイル。〈PG parka〉で快適にリラックスタイムを楽しむ。次のツーリングの旅先は、行ったことがない九州に行ってみたいとのこと。「いつかはスマートフォンを置いてツーリングマップだけを頼りに旅をしてみたいね。」今後のお店の展開はどのように?という問いに対しても「そんなに無いかな…カスタム業を続けていければ。」と常にバイクと自然体で寄り添う姿に、富樫さんの周りにバイク好きが集まる理由を見つけました。

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