ultimate project

クライマー・船山潔

フィールドテストを中心に〈ultimate project〉に参画しているクライマー・船山潔。アルパインクライミングやロッククライミングに日常的に親しみ、フランスで長期にわたり登攀テクニックを学ぶなど、若手クライマーとして頭角を現わしつつある。成田賢二とはパートナーとしてヨーロッパアルプスでのテストを敢行しました。

船山潔

1995年、長野県生まれ。クライマー。佐久平ロッククライミングセンター所属。20歳の時に渡仏して以来、アルパインクライミングに魅せられ、山の世界に没頭する。現在は日本、海外問わず気の向くままにロッククライミング、アルパインクライミング、バックカントリースノーボードを楽しむ。

些細な気づきを
見逃さない

「とくにウェアなのですが、リラックスしたときというのは、いろいろ気づくタイミング。たとえば一気に登攀して休憩しようというとき、防寒のためにインサレーションジャケットを着用します。そこでジャケットが着用しにくかったり、ジッパーが引きにくかったりということで生まれるロス。それを減らしていきたいと思いました」。

そして、厳冬期ヨーロッパでのテストを経て、船山が挙げたのは極限ともいえる寒さに対応できるか、という点だったという。

「寒さに対してすごく敏感になるので、ジャケットのフードの深さやインサレーションの保温力、汗をかいたときの通気性といった基本的な性能はかなり大きな影響があります。ジャケットは袖が違和感なく調整できるか、グローブが入りやすいかどうかといった、確実にマイナスになるであろうポイントを削る作業でした。当然のようなことだと思うかもしれませんが、フィールドで実際にテストしてみないとわからないことが多いんです」。

ディティールに
込めたこだわり

船山がとくにこだわるのがポケット。〈ultimate〉シリーズのジャケットに採用されているチェストポケットは力を入れている機能のひとつ。アルパインクライミングという特性上、登攀時にアクセスできるのが、手が届き視認できる上半身だから。さらに、チェストポケットは行動食をはじめグローブなどの必要な小物を携行するストレージにもなると船山は話します。

「ジッパーの開け閉めのしやすさといったディティールも大切ですが、基本的にアルパイン向けのジャケットはハーネスの干渉を避けるためにウエスト周りにはポケットを設けないのですが、胸の位置につけたとしてもサイズ感や深さなど、何を入れるのかということをよく考えるべきだと思っています。とりあえずポケットをつけておけば、という考えだと意味がなくなってしまいます。必要なものと不要なものを見極め、実用性を高めていくことが大切です」。

成田とはフィールド上で意見交換をすることが多いという。実際に使いながら、シーンごとに違和感を感じたら都度、どうしたらいいか、なぜよくないのかを考えたのだそうです。

過酷な環境での
テストの意味

「2度目の遠征では、アイガー北壁はまだ氷が少なく、ほぼドライという状況。ドライと雪壁のクライミングでは、ジャケットやリュックサックをかなり強く岩に擦ってしまうシーンが頻発しました。岩に体を押し付けることもありましたし、擦りながら登るようなシチュエーションもありました。これ以上ないというくらい、耐久性のテストにはなったと思います。膝や肩、背中など全身で耐久テストをしている感じで、どういうところが弱いのか、どういうところから壊れていくのかよくわかりました」。

アイガーではスノーシャワーが激しく、防雪・防水面でのテストにもなったという。そして、雪山登山のテストで向かったのはメンヒ。岩稜歩きにはじまり、硬い氷に覆われたリッジに挑むことに。

「気温はマイナス18度、岩稜帯では風速25メートルもあり、かなりタフでした。防風性、保温性を確かめながら、クライミング的な要素のある足上げ、肩周りの動きもテスト。現地状況は実際よくなかったのですが、だからこそいろんなテストができたという結果も持ち帰れました」。

プロダクトづくりに
かける情熱

「アルパインクライミングでは道具としての性能が優先されます。今回のプロジェクトは、これまで抱えていた疑問点や満足できなかった点を一気に解消できる機会でした。そうして出来上がってきたものはただかっこよく、不思議なほどに機能美という言葉が思い浮かびました」。

フィールドテストではヨーロッパでのアルパインクライミング、アイスクライミングをメインに行ってますが、船山曰く「アプローチから登攀、下山まで全てしっかりと考えられた行程でこそ、この〈ultimate〉シリーズが本領を発揮する」という。

「自分の携行できるもので対応しなければならないアルパインクライミングでは、ウェアの役割がすごく大切になってくると思うんです。〈ultimate〉シリーズは、標高でいえば4000メートルまで。そういう意味では日本やヨーロッパでウェアリングやギアのシステムを組んで挑戦していくというスタイルには大きな可能性を感じます。

アルパインクライミングというのはとてもシビアな世界です。でも、そういうシビアな世界で使えるということは、フリークライミングやマルチピッチにも活かせるはず。きっとその答えはもっといろんな人たちが使いはじめて、聞こえてくるのではないでしょうか」。

これまで抱えていた疑問点や
満足できなかった点を
一気に解消できる機会。
完成したプロダクトはただかっこよく、
機能美という言葉が思い浮かんだ。

船山潔

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