+karrimor vol.9 赤岳〜阿弥陀岳(八ヶ岳)ファストトレッキング/山本憲資さん・榎本一生さんとAR10

デイハイクから小屋泊、テント泊での縦走など、さまざまなスタイルでの登山を楽しめる八ヶ岳。都心からのアクセスもよく、「はじめての本格的な登山は八ヶ岳」「全山登頂しました!」という方も少なくないはず。そんな登山フリークには馴染みの深い八ヶ岳をファストトレッキングしてみようと、モノをつうじて繋がるSNS〈Sumally〉代表の山本憲資さんと、『SHOES MASTER』の編集長・榎本一生さんが、パッキングを極限まで軽量化して主峰・赤岳と阿弥陀岳の縦走にトライ!

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登山ルートは、美濃戸山荘〜南沢〜行者小屋〜地蔵尾根〜赤岳山頂〜阿弥陀岳〜行者小屋〜美濃戸山荘をセレクト。行者小屋をベースに、ぐるっと稜線をめぐる贅沢なルート。登山口からは緑豊かな樹林帯のアプローチを駆け抜けていきます。

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行者小屋手前まで来ると、八ヶ岳の稜線が目の前に飛び込んできました。雲ひとつない晴天。走るとジワっと汗ばんできますが、パッキングのコンパクトさもあり軽快そのもの。今回セレクトした〈AR10〉は、カリマーが得意とするアドベンチャーレースをターゲットにして作られたモデル。フィット感と充実した機能が魅力です。
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ひとまず行者小屋でレスト。ファストトレッキングではコースタイムをいかに短くしていくのが楽しみではありますが、「せっかく時間を短縮できたのであれば、その分山での時間をじっくり味わおう」と、レストはしっかりとることに。これから登っていく赤岳と阿弥陀岳を眺め、補給をしながら談笑。
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登りは地蔵尾根。赤岳山頂へのアプローチには文三郎尾根もありますが、赤岳の姿がかっこよく見えるのは地蔵尾根の方。いきなり目の前に立ちはだかる急な登山道に息を切らせながらも登っていきます。

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高度が増すにつれて景色もダイナミックに変化。地蔵尾根の後半は鎖場がいくつも連続する難所。ときおり休んで息を整えながら景色を堪能しつつ、稜線を目指します。

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稜線まであとちょっと! デイハイクであっても装備のセレクトは重要。レインウェアや防寒着のほかに、行動食や飲料水など、必要最低限をパッキングして挑みました。食料や水は小屋を活用することで携行する量を抑えています。
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今回の山行のハイライトでもある、赤岳を望むポイントまで登ってきました。稜線まで出ると風がとても冷たく、少し涼しいくらい。最高の天気で、まさに夏山!という風景に感動。

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赤岳山頂への最後の登り。登山道とはいえ浮石が多く、足元に注意しながら登っていきます。山頂付近に見える山頂小屋でお昼ゴハンを食べてから、ピークを目指すことに。

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赤岳山頂山荘に到着!ここでものんびりと一時間ほど過ごし、たっぷりとレスト。標高は2899mもあるため、窓からの景色は格別。
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赤岳はやはり主峰というだけあり、眼下には八ヶ岳の峰々はもちろん、山麓の街並みを望む大パノラマが広がっていました。サクッと赤岳の山頂を踏んで、阿弥陀岳へGO!
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次なるターゲット、阿弥陀をキャッチ。下りの登山道は足腰に掛かる負担が大。パッキングがライトウェイトだからといって、油断はできません。小刻みにスイッチバックを繰り返しながら確実に一歩一歩を踏み出していきます。

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阿弥陀岳山頂へのアプローチは結構ワイルド。赤岳よりも斜度が高く、ときには手を使って登っていくような難所がいくつもあります。でも、〈AR10〉のコンパクトさは、スピードを落とさず、一気に登っていくファストトレッキングには最適。

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倒れこむように阿弥陀山頂へ。ガスが立ち込めていましたが、湿った冷たい風でクールダウン。八ヶ岳のなかでもアルパインさのある赤岳と阿弥陀岳。ファストトレッキングだからこそできた縦走に満足です。

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阿弥陀岳から行者小屋へ帰還。小屋まで戻ってくると霧も晴れ、夏山の気候に戻った気分。もちろんここでもしっかりとレスト(こっそりビールも)。
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ふたたび南沢を軽快にランで下山。ちなみに今回の山行は、朝10時に美濃戸山荘発で、16時には下山。小屋ではゆっくりとゴハンを食べたり、途中にはしっかりと休憩をとっても余裕がありました。ただ、装備を最小限に削っているので、天候などのコンディションには細心の注意を払って楽しみたいところ。駆け抜けるように登山道や峰々を踏破していくファストトレッキングというスタイル。1日の行動範囲が格段に広がるため、いままで諦めていたようなコースにもチャレンジできるかも。

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今回のおすすめアイテム

AR10

[ AR10 ]
軽量さと抜群のフィット感が大きな魅力。アドベンチャーレースのために設計されたとあり、ハーネスやヒップベルトの密着感やフロントのポケット、ハイドレーションといった機能も充実。コンパクトなボディにファンクションをたっぷりと詰め込んだ、まさに小さな巨人。 

ポイント 

  • メインコンパートメント内に小物の整理に便利なポケットを装備
  • ワンアクションでコンプレッションできるシステムを採用
  • バックパネルには、汗などを速やかに吸収・拡散可能なスーパークールメッシュを採用

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